トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

越冬前には見なかったサイズだ!

2019-02-18 | 小父のお隣さん
 タナゴの稚魚専用区域を設置するために池の中のお持ち帰り寿司桶を取りだした。これは浅い水域を作るために小石まじりの砂地のために設置していた容器である。念のために水を掛け乍ら砂の中を確認したら稚貝が出てきたではないか。越冬前にマシジミを入れていた容器ではないが「念のため」に見て良かった。そうしなければ底砂は花壇に行ってしまったはずである。
 結局、4個見つけたものの見つけれなかった可能性もあるから全て池に戻したのだが越冬前にシジミだけ投入していた容器は二枚貝の産卵用に使うので、ついでにシジミを取りだしてみると、ここにも新たな稚貝が入っていた。

 越冬前の確認では、このサイズの稚貝は見ていないので、ほぼ3カ月で目に止まる大きさにまで育った事になる。冬季でも稚貝の成長があると言う事については認識できないものの、この池で孫やひ孫の代までマシジミが繁殖している事は間違いない。先駆者のご先祖様は既に絶えてしまっている。
 本音はマシジミでなくカラスガイやドブガイの繁殖を成功させたいのだが、幼生が寄生しやすいと言われるヨシノボリを独房ではあるけれど同居させているので、同じ二枚貝だから繁殖してくれると嬉しい。とは言え、食糧問題に決着を着けなければ大型の二枚貝には難問かもしれない。

 今季の池の改良は「ウオータークリーナー」で水を濾過するのではなく、タナゴの産卵期から稚魚の発生期まで曝気で酸素供給するようにする。ウオータークリーナーによる濾過と酸素供給は高能率であるけれど、メダカは繁殖しているものの稚魚が吸い込まれ死亡する環境でもあるからで、曝気だけでは濾過は不十分にせよ、そこは微生物濾過で賄いたい、の期待だ。
 「一年一作」、ほとんど百姓の感覚に近いが、まあ、水飲み百姓生まれの水飲み百姓育ち、似て非なる現況ではあるが唾を呑んだり息を呑んだり忙しい…。