トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

循環式を曝気式に変更する

2019-02-24 | 何よりの楽しみ
 もう丸一日掛かりきりだった。庭の池はウオータークリーナーの循環式濾過で酸素供給がなされている。本来は「調和水槽」として維持したいけれど、二枚貝の酸素要求量が高いとされているので死滅を恐れ「調和水槽」踏み切れない。

 現状のウオータークリーナーも濾過材の清掃時にモエビやドジョウ、カワニナなどが見つかる事が多く、タナゴの稚魚の吸い込みは当然考えられる事態だった。今回、池の中に「稚魚専用エリア」を設えた事で、稚魚の吸い込み事故を防ぐ必要が出てきた。
 一昨年までは親魚と同一の池の中で「浮揚げ」を行わせていたのだが稚魚は一匹さえ見いだせなかったのは吸い込み事故と共食いに由るのではないかとの疑いは持っていたのである。それで昨季は浮揚げ水槽に切り替え稚魚の発生を楽しみにしていたもののヤゴを育ててしまった結果、稚魚はゼロの顛末・・・。

 そこで一今期は念発起、曝気式に切り替える決心をしたのだったが心配は「分岐させると空気の出ない個所が出る場合がある」と言う分岐バルブの取説にあった一文だ。構想では池内に二個所、水槽に二か所の計4か所に分岐させるつもりで、そのうえ各々の末端の仕様や水深、チューブの長さなどが微妙に異なり、これに由る抵抗圧の不揃いがどう反映されるか予測できないのである。
 しかし何事も「やってみなけりゃ分からない」のであって、まずウオータークリーナーを撤去して切り替え作業に入った。

 空気を供給する源は不要になっていた浄化槽用のエアーポンプをリサイクルした。これに水道管で送気ラインを作り、途中に水槽用の分岐バルブ、末端は池用の分岐バルブを取り付けた。配管は地中に埋めたかったけれど庭石や散水栓などがあるので建物の外壁に沿わし設える。これは夏までに砂などを掛け直射に晒されないようにしなければならない。

 朝から作業を開始し昼過ぎにようやく曝気テストまでこぎつけた。結果はホッとするものだった。池の二か所のエアーストーン、水槽の底面濾過とエアースト-ン、それぞれが十二分に空気を排出している。しかしこれではエアーポンプの能力以下の稼働に感じ、ポンプのストレスを減ずるために水槽用にもう一本分岐を出しポンプの負担を減じる事にした。

 これでホームセンターまで部材の購入に出向き、さらにつらつら悦に入って眺めてまた部品の購入に走り、と夕方にようやく落ち着いた。しかし水槽三つに分岐させるバルブの位置が地上を走らせた配管と同じ高さで操作し難い。度々操作する部分でもないけれど、ここは配管を分岐立ち上げ、そこの末端に分岐バルブを備えれば扱いやすくなるから、再々再度の手直しをする。まあ、初めての物作りはおおむねこんなもんである。
 これで稚魚がいつ浮上してきても良い。親魚と貝にしっかりとご馳走を与えなければ…たとえお爺はお粥を啜ってもである。まあ生まれも育ちもで貧乏食にはなれておる。

 末端の分岐  ➡   池の曝気良好    水槽の曝気良好