トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

稚魚の水域を確保する…

2019-02-21 | 水辺環境の保全
 昨季のタナゴの稚魚は浮揚げ水槽を備えたにも関わらず皆無だった。今季は捕食者となるヤゴの発生が無いように準備する心算だったのだが兄との電話でヒントを得た。浮揚げ水槽で稚魚を発生させるのは親から喰われないためで、しかし池の中で分離できれば「浮揚げ水槽」そのものの管理も不要となる。

 そこで「子ども専用部屋」を作る事にしたのである。兄からの「親魚が入れない隙間」がヒントになりホームセンターで本来の用途は知らないものの内幅8mm格子状のシートを購入、組み上げるために結束帯、ブラインドリベット、補強用のゴムベルトを購入してきた。
 底の部分はお持ち帰り寿司の用器で直径は34cmあるから十分だろう。水深は35cmで飛び跳ねで混入を防ぐために水面より5㎝縁を高くする。

 材料が揃えば製作は簡単で、寿司桶の外径に合わせシートを筒状にし結束帯で固定するだけで良い。この円筒を寿司桶にブラインドリベットで止めて完成した。このままでも水中に沈む状態だったが寿司桶部分に砂泥を入れ、更に池で繁殖しているマシジミも加えた。マシジミは産卵用ではないが二枚貝の繁殖環境の目安で同居させている。

 池に沈めた後、稚魚の寄る辺になる水草を格子に固定して完成した。勿論、爺我自賛の出来栄えに間違いは無い!。
 さて課題は生息部分の分離が可能か、と言う事になるが、格子の対角線幅でもメスの親魚は進入できない幅である。二枚貝から出てきた稚魚が済みやかに浮上し、この水草のある水域に進入してくれれば安泰だ。給餌も餌は異なるけれど同一の池の中で管理できる利便性があるのだ。

 今季の稚魚の管理は、貝の半数は池で、残りの半数は浮揚げ水槽に入れ稚魚の発生を持つ二本立てで行うと言う豪華二本立てである。しかし「結果は無残」だったりして…。

 円筒形を作る  ➡   円筒と底桶の固定  ➡   池へ設置