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先日の事、玄関ポーチに苔の破片が多々落ちていた。苔が落ちてくるような古色蒼然とした大邸宅でもない粉塵木っ端まみれの木屑苫屋なのにと思いつつ理由は明快だった。
玄関ポーチの化粧雨樋の隙間に今期もイソヒヨドリが巣作りを開始したのである。昨秋だが壁に汚れが垂れ始めたので何年間使ったか判らない巣を撤去したのが、今期は新築で営巣になる。
巣に出入りする姿はデスクの窓から150㎝たらずで丸見えなものの小生は紳士であるからして邪魔建てしないようにブラインドを降ろしている。見えなくても「トン」という雨樋カバーに降りる音は聞こえるから「忙しいこった…」と思うのである。
昨年までは「出窓のカメさん」とばかり木箱を窓に挟み巣の出入り口が見えるよう穴を明けて覗いていた。地味ではあるけれど野生のキリリとした美しさに癒されたものだが、その行為そのものが「出っ歯の亀さん」に同じくいやらしくも思えて今季は行わない。
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その出箱は拠点道具小屋で木っ端入れに使っている。まあ、廃材廃物でも使い様はあるのだ。こういう事を廃物喜捨とでも言うのだろうか・・・。ハイ。