トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

産んで流される・・・

2019-04-29 | 小人閑居して憮然
 これを流産とは言えないだろう。産んでから流れたのだから。このところまとまった降雨があり底が露出しかねなかった三日月池も満水になりヤブヤンマやクロスジギンヤンマの羽化場所が確保出来て祝着至極である。

 一方で、水際線に産卵されたシュレーゲルアオガエルの卵塊にとっては水位の上下動は迷惑この上もない。下がれば水に入り難くなるし上がれば緩んで流されやすくなる。
 上の池の一角に産んであった卵塊も水位の上昇で流され始めていた。よく見れば擁壁の植物体に絡ませてあった卵塊のようで、産んだ後の降雨増水であわや離散家族になりかけている。

 通常、このような明白な場所に産み付ける事はモリアオガエル以外は行わないけれど、フイールドに蔓延している鳴き声の数を知れば例外的行為もあろうというものである。
 既に変態を終えていると思われるニホンアカガエルの子どもはまだ見ていない。オタマジャクシの時代でも分散してしまうからほとんど「消えた」も同然で、代わりにツチガエルの子どもが足元から逃げていく。
 親指の爪程度の大きさだが、さてツチガエルの産卵期は初夏から秋口頃まででは無かったか・・・。水面に浮かぶ卵だったような記憶もあるが確かめるのも面倒になってきた。

出来るかな、美味しいミカン「はるみ」で醸造酢・・・5(種酢と合わせた)

2019-04-29 | 何よりの楽しみ
 搾汁して発酵させ澱を濾し酢酸菌の感染を待つこと一カ月、ようやく種酢と合わせてみる気分になった。搾汁発酵液も開放面で待っていた甲斐があり菌膜が育っている。種酢を作りたい小瓶の中は一度バクテリアマットが完成し動かしたら沈下してしまい新たなバクテリアマットが6mmほどになっている。これを搾汁発酵液の容器に混入するのだが、その前に容器内の澱を除きたい。

 シリコン管でサイホンで上澄みだけ採るか濾過するか迷った末に濾過にした。最初はキッチンペーパーと笊で濾過を試みたものの直ぐに目詰りする。コーヒーフイルターも同じで、最後は晒しで濾過を試みたが目詰りして通りが悪い。液の廃棄量を減らしたくて濾過にしたのだけれど、作業効率からは上澄み液だけ採るべきだった。

 さて厚く菌膜の出来ていた液だけれど口に含ませても酸味が感じられない。「酢酸菌でなくカビの一種か?」と思ったけれど確認の方法は無く種酢の心算の液を混ぜ合わせ貯槽瓶に入れる。このまま一カ月ほど様子を見ながら五月下旬に酢の出来上がりを確認しよう。酸っぱくなっていれば「成功」、そうでなければ「酸っぱい」の二者択一で、どちらにしても「すっぱい」はあるのが慰め・・・。
 まあ、愚痴は言うまいこぼすまい。人生すべからず「あのブドウは酸っぱい」のだ。

    濾過準備         種酢瓶の菌マット、最初のマットは沈んでいる