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一方で、水際線に産卵されたシュレーゲルアオガエルの卵塊にとっては水位の上下動は迷惑この上もない。下がれば水に入り難くなるし上がれば緩んで流されやすくなる。
上の池の一角に産んであった卵塊も水位の上昇で流され始めていた。よく見れば擁壁の植物体に絡ませてあった卵塊のようで、産んだ後の降雨増水であわや離散家族になりかけている。
通常、このような明白な場所に産み付ける事はモリアオガエル以外は行わないけれど、フイールドに蔓延している鳴き声の数を知れば例外的行為もあろうというものである。
既に変態を終えていると思われるニホンアカガエルの子どもはまだ見ていない。オタマジャクシの時代でも分散してしまうからほとんど「消えた」も同然で、代わりにツチガエルの子どもが足元から逃げていく。
親指の爪程度の大きさだが、さてツチガエルの産卵期は初夏から秋口頃まででは無かったか・・・。水面に浮かぶ卵だったような記憶もあるが確かめるのも面倒になってきた。