トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

食欲旺盛も生きんがためで…

2019-04-27 | 小父のお隣さん
 気まぐれに里親を引き受けるサンショウウオだがあと一月もすれば水苔で梱包して帰省させなければならない。里親も何回目かになれば「朝晩様子を見る」ような親密さもなく「チラ見」で確認する事も多くなる。
 それでも健康状態や水質管理には気を使う。時折は水替えと清掃を兼ねた手入れをするけれど、そのあとの給餌は楽しみのひとつで、今期は大型のタライを飼育槽にしたので飼育密度が減って個々の様子を楽しめる。

 まだ個体差は大きく現れてはいないが、成長の早い個体が陸に上がる頃になっても手足も出ない個体もいる。いわゆる生育不良の個体であるが、おおむね共食いの対象になって行く。主に冷凍赤虫を給餌しているがたまには「えひめAI」の製造時に出来る澱をも与える。量的には多くはないけれど微生物集合体だから栄養素の偏りを防げるだろうとの思惑で多少は忖度もしているのだ。

 給餌すれば飛びつく個体もあり奪い合う個体同士もあり、見向きもしないで共食いに精出す個体もあって、なかなかの人生模様?を見せてくれる。一度、生息地を案内してもらったけれど放棄され荒れた谷田に猪が更に荒らして酷い有様だった。
 有害鳥獣駆除も加害側保護のような側面も大きく、人間社会でさえそうなのだからどこでも苦慮しているのが現状なのだろう。

 まあ、人間も生物の一員であれば「弱肉強食」の要素は除けないにしても「社会的弱者」が何時も犠牲になっている制度とは何なんだろう。それは「難々だから」か。社会的弱者に対する犯罪行為の刑罰は数倍加点制にしてほしいと思う時がある。

      頬張る      取り合い     共食い

オオルリは増えたのか…?

2019-04-27 | 小父のお隣さん
 オオルリやキビタキが盛んに囀る様になった。シジュウカラなどこの頃は影が薄い。サンコウチョウは何時も田植えの頃かと記憶しているからまだ早いだろう。小生、探鳥はしないものの撮影や関心は出会いが端緒だ。

 それにしても至近で良く鳴く。この日も水回りをしての帰路、突然頭上で鳴きだした。見上げると林道に張りだしたまだ芽吹きもしないネムノキの枝で鳴いている。見上げての距離5~6m程度だった。撮影しようとゆっくりとカメラを取りだし構えて写してはアップにしながら数枚がとれた。小生のカメラでは鑑賞に耐える画像は望むべくもないけれど「写した!」と言う感傷には十分浸れる。

 フイールドに入った当時のオオルリやキビタキ、サンコウチョウの記憶はない。何時頃からか鳴き声を聞く様になって姿も見る事が増えている。それも植樹した樹木が育ち若い林を形成しつつある頃からだとはうすうすと感じているがツグミの様に見られなくなった種もいる。
 
 「森づくり」や「里山保全」と言えども全ての生物が好む環境はとても創出不可能で粛々と出来る事を続けるのみである。定期的に植生調査に来るグループが居るが理由を尋ねたら「生物多様性のために五年ごとの集計」だそうで、小生、憚られるものの生物多様性を前面に出す風潮には噛み合わせが悪い。「環境多様性」を支えず何が生物多様性だ!、となる。
 「調査集計に尽力費用をかけてなんぞや・・・」とまあ、生来性格が悪いのである。