トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

白花ホトケノザ、盗られた!

2019-04-01 | 小人閑居して憮然
 前日は「曇りのち雨」の予報だったから休養日にしてフイールドには出向かなかった。一夜明け一転して快晴となったが気温も低く風も強い。伐採は危ないから雑用処理で栗落としの竿にハンドモップを取り付けフイールド入り口のカーブミラーの清掃に行った。
 駐車した場所が先日来、楽しみに見ていた白花ホトケノザの至近なので覗いてみたら中央部が何もない。掘り盗ったのではなくて「むしり取った」様なのだ。花茎はかろうじて2本残っていたのは山荒氏の免罪符の心算なのかどうか。

 花盗人は珍しくも無いけれど「やはり野に置け、野辺の花」なんて風情の片鱗も無い輩なのだろう。事件性のニュースで、加害者の隣人知人が「おとなしい人です」とか「挨拶も出来る人です」とか「普通の人」的な報道があるけれど、これと同じような心証を花盗人の友人知人は言うのだろうて・・・。

 それで思い出したのは曽野綾子著「朝はアフリカの喜び」文藝春秋社版である。この本は著者が代表するNGOでの体験を記した本だが要は「世界は泥棒に満ちている」と言っても良いだろう。
 一国の首脳から聖職者、下々まで堂々と臆面もなくコソコソと恥も無く私利私欲に群がる例に溢れていた。まるで我が政府高官・機関の劣化振りを見るようでもあり、それは周辺国だけでなく先進国さえそのまんまなのだ。
 「こんな国に誰がした!」と悲しみと怒りの憤りを発した親がいたけれど、この気持は野草の数本でさえ感じるから、いかほどの無念悲しみかと傷みいるだけで、せめて純白の仏の座の上で平安であってほしいと祈るしかない。