トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

むせ返る香りの後の頭痛かな

2020-04-10 | 感じるままの回り道
 フイールドにしている沢筋からの水が注ぐ里のY川の両岸と隣り沢を水源地まで歩いてみた。アサヒナカワトンボが出現したという情報にせかされて見物しに出かけたのだが、世間は「家に留まり外出しないように」のご時世なのに能天気であったわい。そのためか肝心のアサヒナカワトンボを初見することは叶わず帰宅した。

 しかしY川の三面張りの河床の中は菜の花が満開なのだった。アブラナなのか花菜なのか品種までは判別できないけれど、川筋を長く覆い隠して居る様は久しぶりに見る「菜の花畑」の感があった。しかしながらいささか閉口したのは香りが充満して強烈過ぎた。風に乗って流れてくるくらいなのなら心地よいと感じただろうに見た目より香りについていけない。
 水仙の花の香りも頭痛を起こす香りで、これも見た目で心地よくても体感で逃げたくなるのだ。

 あまりにも香りが強いし花は続くし、河川に咲く花であるから摘んでも咎められない。ここに注目して「花1kg」採集し芳香蒸留水を作ってみたくなった。水仙の時は青臭い臭いも入ってしまったけれど菜の花はどうだろうか。摘んで戻りたかったけれど散策の足拵えで河原に降りれない。翌日以降にしても花は十分すぎるほどあるので準備をして「お花摘み」に来よう。

 春の黄色い花のもう一方は在来種タンポポだ。香りは感じられないもののタンポポ原っぱを出現させるのは季節の楽しみでもある。ただ原っぱに植えた木々が大きくなり種を飛ばした頃から日陰になってしまう環境になってからは花の密度が減ってしまった。低草類を維持するために刈り払い管理をしていても木立が大きくなって影響するところまでは考えが及ばなかった。
 すべては色即是空・空即是色、年年歳歳同じように思えてもそれはまどろみにいるような幻でしかないのかもしれない。
 

棚田部「猪走りの」解消4 「温水田の拡幅」

2020-04-10 | 水辺環境の保全
 護岸木は据えたものの、その後の作業が遅々として進まない。畔の軟土の上では土を一輪車では運べないからバタ板を敷きのばして走路にするのだが、埋め立て部へは90度曲がらねばならない。足元も軟弱なので作業がはかどらないのであった。
 そんなこともあって活力減退の上に連日の疲労腰痛が出そうな塩梅で、更に気分はグズグズなのだった。そんな折に顔見知りのバードウオッチャーの親父さんが来たり母子連れでハイキングに来たりでは挨拶に続いて「小鳥がどうの・・・」とか「オタマジャクシは・・・」とか雑談に身が入って更に作業は手つかずで「わっぱか」となるのだった。

 作業開始前は「今日は温水田の外周を掘り出す!」つもりでも、如何にせん心と体が乖離して「帰りたい」気分が山々なのだった。結局は温水田の拡幅部を掘り取り始め土手の越流歴のある部分に盛り土しながら半端で終わった。一応は段差工を施し土を加え、ここに田から抜き取る予定のスゲの株をならべ侵食防護にする予定なのだが、まだまだ先は見えてこないものの一日一輪車一車でも何時かは終わるだろう…。そう、明けない夜は無いのだ!

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