新ころな光のどけき春の日にしず心なし花のちるらむ 紀友則
あきらかに腹の決まらぬ会見の百言ばかり憂きものはなし 壬生忠岑
このたびは壇とりあえず手向けなく閉じし袋で神のまにまに 菅家
世をみればちぢに物こそかなしけり老若男女じしゅくの日々は 大江千里
わが今はうわさの立つ身しかとされころな間者と人はいふなり 喜撰法師
総看護あれよあれよといたづらに死への転帰はながめせし間に 小野小町
これやこの逝くも還るも別れては知る者もなし救命の関 蝉丸
罹患した後の心にくらぶればむかしは物を思はざりけり 権納言敦盛
八重チューブしげれる部屋のさびしさよ見舞いなきまま来迎図なる 恵慶法師
咳しつつひとり寝る夜の明くる間はいかに久しと君は知るらん 右大将道綱母
あきらかに腹の決まらぬ会見の百言ばかり憂きものはなし 壬生忠岑
このたびは壇とりあえず手向けなく閉じし袋で神のまにまに 菅家
世をみればちぢに物こそかなしけり老若男女じしゅくの日々は 大江千里
わが今はうわさの立つ身しかとされころな間者と人はいふなり 喜撰法師
総看護あれよあれよといたづらに死への転帰はながめせし間に 小野小町
これやこの逝くも還るも別れては知る者もなし救命の関 蝉丸
罹患した後の心にくらぶればむかしは物を思はざりけり 権納言敦盛
八重チューブしげれる部屋のさびしさよ見舞いなきまま来迎図なる 恵慶法師
咳しつつひとり寝る夜の明くる間はいかに久しと君は知るらん 右大将道綱母