トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ころな百人一首(抄)

2020-04-29 | 温故痴新
新ころな光のどけき春の日にしず心なし花のちるらむ       紀友則

あきらかに腹の決まらぬ会見の百言ばかり憂きものはなし     壬生忠岑

このたびは壇とりあえず手向けなく閉じし袋で神のまにまに    菅家

世をみればちぢに物こそかなしけり老若男女じしゅくの日々は   大江千里

わが今はうわさの立つ身しかとされころな間者と人はいふなり   喜撰法師

総看護あれよあれよといたづらに死への転帰はながめせし間に   小野小町

これやこの逝くも還るも別れては知る者もなし救命の関       蝉丸

罹患した後の心にくらぶればむかしは物を思はざりけり       権納言敦盛

八重チューブしげれる部屋のさびしさよ見舞いなきまま来迎図なる 恵慶法師

咳しつつひとり寝る夜の明くる間はいかに久しと君は知るらん    右大将道綱母