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前日に排砂バルブを開けておいたから運が良ければ自然通水もありうると思っていたものの、たんなる希望的観測でしかなかった。思い返して観れば、このような操作では断水解消にはつながらず、結果としてエンジンポンプを購入した経緯がある。それでもポンプを使用するには取水地まで河床を抱えて往復しなければならず、面倒になってきたのも歳のせいだろうか・・・。
とは言え自然通水は出来ず、取って返してポンプ機材一式を車載し取水地へ舞い戻った。管内に吸い込んだ砂泥の量が多いと判断し、エンジンをアイドリング状態で運転する事30分、運転を止めずに徒歩で下流の排砂バルブの様子を確認に行った。通水はしており濁り水が出ていたが砂泥よりも枯葉の微細物が流れ出てくる。こんなことは初めてだったが埒が明かないから排砂バルブを閉じ尾根向こうの排砂バルブ最終部への通水を確認に行った。ここも通水しているから「大丈夫」と判断しバルブは通常位置に戻して水源地に戻った。
二度のバルブ操作が入ったからウオーターハンマー現象で送水チューブが脱落している心配をしたけれど大丈夫だった。しかし排砂バルブ二カ所を確認し操作するのは手間がかかる。結果としては管路最低部の一カ所だけで良いのだというのが結論。
管路吐水口まで更に30分送水しながら二段階で出力アップを行った。急激な出力アップではホースが破裂する恐れも無きにしも非ずなので、ここは慎重を期す。
出力アップで送水していた時に吐水状態がS先生の目に留まったようで「噴出していましたよ」とおっしゃっていたけれど、小生が作業を終え確認に行った時はチョロ水も出ていなかった。通水してもホースを抜き取り圧力が弱まると一旦は止まってしまうのは通例みたいなもので、一晩掛かって水が出る事が多いのだ。まあ、翌日の最優先確認事項だ。