トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

三角池の設え「護岸木伐り出し」

2020-08-05 | 今日は真面目に
 最終工程、護岸木を据えたいのに用材が無い。池に絞り水を供給している斜面が至近なのだが、何せ傾斜がきつい。上り下りでさえ草木に頼らねば動けない。それでも伐採し玉切りすれば傾斜で落とせる。曳き馬の労は不要なのだ。結局、斜面至近にあるヒノキの適径木を間伐を兼ねて伐採した。
 植樹以来、手入れがない林なのでヒノキの太りはバラバラで、それが適径木調達に幸いしたのだが作業はしんどかった。池を設えた至近には3.300Vの高圧送電線があるため伐倒方向になっては危険だ。倒す方向は立ち木の傾斜もあり窪みを挟んだ対斜面しかなかった。チルホールで牽引し方向を決めれば容易なのだが地形が悪く、支点・作用点・牽引点などの設定はV字型の斜面を往復せねばならず、楔で方向を制限しても掛かり木になってしまった。1本目は木回しを取りに倉庫まで往復、2本目も掛かり木でカシの又枝に落ち、今度はチルホールを取りに戻った。掛かり木となった位置より高い場所から木本を曳いて外すしかなかった。2本除伐し下に落とすまで2時間を要している。もう息絶え絶えだった。

 こんなことで用材を確保し下に落としたのだが、これもトラブルの元になった。たまたまであっても送水管の接続箇所を直撃して接続が外れてしまった。直接の原因は直撃を受けた事なのだが、管を接続する際、管の古い表面を磨かなかったし、管と継手双方に接着剤を塗らなかったのが継手の弱さの源だった。結局は護岸木を据えるより先に管の再々接続をする羽目になったのだ。接着硬化までに時間がかかるし、護岸木を据えた後では送水再開まで更に待たねばならない。

 てなもんや三度笠の結果、護岸木3本を所定の位置に据えただけで止めた。杭打ちや送水管の所定位置埋設などは次回繰り越しだ。

      接続部直撃   ➡    接続破断   ➡    護岸木据える