トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

三角池の完成

2020-08-09 | 水辺環境の保全
 新設した三角池が先日にではあるがようやく完成した。メモを見ると足かけ5日間を要している。トラブルとしては送水管を破ってしまったことで、補修作業不十分の結果、再度の補修をも行わざるを得なかった。護岸用の丸太の伐採も雨後の急斜面という事もあって、二本降ろすのに2時間も要したのだった。ほとんどの時間が掛かり木の引き落とし作業であって、牽引器の操作のために急な斜面を行ったり来たりは本当にくたびれたのだった。
 今思っても「二本の伐採,曳き出しに二時間」なんて馬鹿げてはいるが、休む間もない息絶え絶えの時間だった。掛かり木でなければもっと気楽にやったのだけれど、いつ落下するか分からない状態の伐採樹は放置はできない。その結果、翌日から空模様も怪しい事もあったもののフイールドには出ず、自宅でぼそぼそと工作をしながら一息ついたのだった。ホント、歳を感じなかったといえば嘘になる。

 護岸木に杭打ちして安定させる。杭は先日除伐したクワの枝を利用したから購入した杭棒は使わずに済んだ。こういう場所の杭棒は「間に合えば良い」のである。

 送水管を護岸木と堤の窪みに据える。現段階では露出しているが浚渫土を被せれば隠れる。これで浚渫時の破損や刈り払い時の破損が防げるだろう。その上、接続部の再再度の補修が必要になった場合にも露出させやすいし水漏れの点検も容易なのだ。

 道路から法面を踏んで堤に上がられると堤の破壊につながる。角部の法面は補強のため傾斜を緩くしてあるからここに丸太を横たえ階段を設える。小生が池の周りに立ちたい時は浚渫時だけだけれど、Yさんが畑の水やりに水を汲みたい意向があり、すでに水汲み用のバケツを沈めてあるから前もっての安全策である。「転ばぬ先の杖」ならぬ「崩されぬ先の階段」だ。

 今までの水辺設え作業では作業途中の水溜りが出来始めると産卵があったものだが、今回は一回も無かった。横の駐車場にはトンボが居続けている訳も無く、大方のトンボは日当たりのよい草地か水域で飛翔中だ。完成した頃にオオシオカラトンボの♂がやってきたが、之とて「ちょっと寄り道」程度の動きで、こんな場所で網を張ってもメスなど来るはずも無いのは判っていよう。
 数の多いシオカラトンボがやってこなくても小生としては全く困らない。設えた狙いはヤブヤンマ、マルタン、ササラなどの産卵用にと用意した池だからだ。発生期間内で1~2回立ち寄って産卵してくれれば「通信簿5」であり「ミシュラン☆☆☆」になるのだ。
 そればかりか来春にはニホンアカガエルの産卵もあるやもしれず、ネバタゴガエルは今期、絞り水の穴で鳴いていたから次回も期待できる。日当たりが悪いからモリアオガエルは望めないが小型のカエルの産卵はあるかもしれない、とまあ、妄想は膨らむばかり、財布は萎むばかり、体力は減るばかり、せめてトンボやカエルに繁盛してもらわねばお爺の立場が無いし意気地はどうなる!。

 まあ、つらつら考えてみるまでも無く姥捨て山でセルフケア・セルフデイサービスの高齢者にケアワーカーがトンボやカエル、はてまた水辺のヘビだとは、結婚はしないわ少子化まっしぐらも無理ないわい。自分の将来に漠然とした不安ではなく確固たる社会不安が取り去れないのだろう。情けない国になった。

*猛暑日の果ても及ばぬ原爆忌

2020-08-09 | 感じるままの回り道
             原爆忌また新しき記録かな

             原爆忌悼む意も無き戦後処理

             夜半の月原爆忌となりにけり

             出穂となれぬ青田の原爆忌

             何故か見るタマアジサイや原爆忌

             虫の音や天頂の月原爆忌

             風のまにまにウスバキトンボ原爆忌

             原爆忌語る世代に孫の代

             カワセミのチーの一声原爆忌

             鎌首をもたげて不動原爆忌