トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

生存確認をした

2020-08-03 | 小父のお隣さん
 5月9日に27匹の当地在来種を上の池に放したのだった。カワセミの採餌用が目的なのだけれど水生生物層も豊かにしておきたい気持ちもあったのだ。あれからほぼ3カ月、産卵していれば稚魚の確認もできるだろうからと梅雨明けして2日目に流下魚の回収も含めて生存確認に行った。
 仕掛けを沈めて1時間は必要なので、その間に新設の三角池にカンガレイとセリを移植、食草園のヤナギの高枝切除も行ってと、こまごました作業の積み重ねで待機時間を消費する。いわゆる「梅雨明け十日」は今期の梅雨が長くて涼しかった事もあり、少々控えめな作業にすると決めていた。三角池掘削設えでバテてしまった反省もあるから無理はしない。

 最下流部のツボではドジョウが三匹で意外と少なかった。上の池ではクチボソ27匹入っていたのだが、その中の数匹は30mmくらいで小型だった。放流後に誕生した個体かどうかは分からないままだったが希望的憶測では「上の池産」と思っている。
 帰宅してメモを見ると5月に放流した数も27匹で、偶然とはいえ同じ数を数えたのだ。さて、肝心の繁殖行動があったかどうかの確認はプラスマイナス零なので、失った個体は居ない、と考えても数を増やしたとは言えない状況である。後の祭りなのだが捕獲容器を二基投入しておいたら数が増えていたら入っていただろう。何はともあれ群れで泳ぐ習性のあるクチボソなので、放流数と同数では生存確認は出来ても繁殖確認までは出来なかった。
 秋口の確認では容器の数を増やそう。

          最下流のツボではドジョウのみ、上の池に戻した      上の池のクチボソ、放流数と同じ

三角池(産卵池)の設え

2020-08-03 | 水辺環境の保全
 今日で3日目。送水管を損傷しなければ2日目にして今日の段階に達したはずだったが、昨日の不手際で今日も又ブレーキがかかってしまったのだ。
 発心は「ヤブヤンマの産卵池」なので、産卵環境を整えるための産卵床、苔を貼った板を立てかけるつもりだったのだが、苔を固定するに多少はネットが必要だ。自然素材なら構わないけれど石油製品なので断念、代わりに先日に除伐したクワの幹に苔むした部分があったのを思い出し、それを運んで池中央に据えてみた。
 ヤブヤンマは苔だけでなく泥地や湿った法面などにも産卵するから、この苔の産卵柱は無くてもかまわない設えなのだが、それはそれ、「楽しむにしかず」なのだ。産卵環境を知っていても、そんな環境を好んで提供したとしても、設えるのが楽しいし、いつ来るかと期待を膨らませ見ない時でも楽しみの内ならそれに越したことはないのである。が、まあ冷徹に観察分析すれば「寂しい老後」の一言に尽きる。ああ、我ときて遊んでくれりょよトンボたち・・・。
                産卵柱を用意した   ➡    苔付きの幹材を立てた

 はてさて今日もGoToトラブルだった。前日修復で接合した部分の土に濡れが見られた。「接着剤が回りきらなかったのだろう」と思いつつ堤を叩き固めるために送水管を横移動させた途端に接続部が外れてしまった。既に通水させていたから外れた両端から水が溢れだし慌てた。結局は排砂バルブの位置まで戻り送水を止めて再接続となった訳だけれど、原因は接続不良の何物でもない。
 接着剤の取説には「管外面と継手内面両方に塗布する事」と明示されていたにも関わらず管だけしか塗布しなかった。その上、エンドまで差し込まれておらずまだ半分残っていた。その上、管が古くなって表面に酸化被膜が出来たのだろう。接着剤の載りが悪く、結果として滲み出ていたのが朝の所見なのだった。アクシデントは幾つかの要素が重なって現実化する事を思い知らされた。
 
 それでも法面を叩き板と胴突きで固めるには送水管は邪魔になる。「邪魔になるから神仏のご加護で外されたのだ」と思う事にした。まあ「あのブドウは酸っぱい」の類で「この接続は失敗」であった。ただ送水管を堤から外しておけば突き固めが楽なのは言うまでも無いのだ。突き固めもまだ用土に水分量が多いので仮の叩きでもある。思い切り叩かなくても泥が全身に飛び散ってくる緩さなので形を整える程度の意味合いだ。仕上げの叩きや突きは乾燥状態を見てからの実施となるし、それまでに護岸木を据えなくてはならない。

 とりあえず成形は済んだ。水位も浅いが十分で涸れなければ良いのだ。環境的には羽化台となる植物が必要なのだけれど、周囲にはカサスゲがあるから、あえて持ち込まずとも生えそろうだろう。繁り過ぎれば間引きするのは何時もの手順でもある。
 ただ話題の中で共有するには呼称が必要で、形が三角定規のような不等辺三角形なので「三角池」とした。名前の立札も用意したい。