トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

横着刈りですわ

2020-08-11 | 今日は真面目に
 刈り払い適期を外すと厄介な状態になってしまう。背丈が目いっぱい伸びて種子まで散布してしまうのだった。伸びも伸びたりはイヌビエで、まだ出穂しない頃は青々として美味しそうな葉であるものの出穂すれば急速に稔りが進み枯れ始める。このころには既に種は落ちやすい状態だ。刈り払い機を入れれば種蒔きしているに等しくなってしまう。

 倒伏してきたし実離れが容易になってきたしと、腫れ物に触るようにしたいけれど梅雨明けの蒸し暑さの中では一株一株を手鎌で刈り取り搬出する元気も出ない。結局は刈り払い機の出番になるのだが環境を考慮すると「全草刈り払い」は選択出来ず、高刈りか部分刈りしかない。高刈りをするつもりで刈り払い機を入れたのだったが「刃の切れ味」が悪くスカッといかなかった。ここは交換すべき事態なのだけれど拠点道具小屋まで登るのが億劫で巡回路幅だけの横着刈りにしてしまった。

 「横着刈り」と言えども生息する生物には「優しい」刈り払いなのだが、作業者の視点から眺めるとホント、雑で横着モンとしか思われない作業結果なのであった。刈り払いの大半はイヌビエなのだったが、近ごろはアマビエも勢力を伸ばしてきたとか。アマビエは怨霊や悪霊退散に功があるそうだけれどイヌビエは小鳥が啄む程度しか役立たない。そうそう、バッタもよく食べるが小生には悪霊もどきでもある。

            泥水地の一画       棚田部の一画

今日のトンボ「マルタンヤンマの産卵」

2020-08-11 | 小父のお隣さん
 この日は猛暑日、水見回りで泥水池4でマルタンヤンマの産卵に出くわした。丁度、逆光でモニターし難かったのだが何とか逃げ出さずに産卵してくれていたから数枚は撮影出来た。最も半分は消去の有様だったのだ。
 マルタンヤンマのオスは綺麗だとかねがね伺ってはいるものの、小生は遭遇した事も無く図鑑で見るだけである。それでもメスの赤銅色の腹部は特徴的で、初めて見た時は驚嘆した色彩だった。

 今日の産卵は落ち着いていたからじっくりと眺められたものの逆光なのでやや黒ずんで見える。順光側に移動したものの少し遠くなってヒシの背景に紛れて見出しにくい。なかなかチャンスは少ないものだ。

            

 撮影は8月7日だが1日置いての9日、S先生らが駐車場で立ち話をしている間に帰宅前の見回りをする。先日に初観測したチョウトンボの追認が出来ればと思っての事だったが、なんと上の池でマルタンヤンマの連結飛行に遭遇、それも連結したまま水面近くの葦に止まったのだった。カメラを出す暇も無くシオカラトンボのアタックで上昇して飛び去ったのだが、メスの腹部が赤銅色だった事からマルタンヤンマに間違いないと言える。
 オスもかねがね「美しい」と聞かされていたのにオスの美しさを確認する暇も無く、10数秒の出来事だった。マルタンヤンマの出現は珍しくは無くなったものの連結飛行とそのまま産卵体勢、オスの直視など初体験づくしの一瞬だった。駐車場には既にS先生等の姿は無く、この時点で正午を過ぎていたから当然だ。
 たまたま居合わせた昆虫好き少年が大人になったようなNさんが「子どもの頃から見たかったマルタンはまだ見ていない」と言うので、再見を期待し案内したが現れなかった。