トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

蜂満総社建立3「構造枠塗装と屋根の製作」

2020-08-19 | 何よりの楽しみ
 この日、猛暑日にならなかったが34.6℃ではそう変わり映えしない。動かずにいても汗が噴き出てくる暑さだ。それでも日向での作業を避けられたから「良い日工作」てなもんや三度笠。

 塗装は地中に埋める部分だけ防虫防腐のためにしたかったのだが、防虫防腐剤と思っていたのは缶だけで中身はウレタンペイントだった。結局、構造枠全体に塗装した。使った材は既に数年間も野ざらしのままで一部はシロアリも入っていたような状態だったので「傷み止め」みたいな使い方である。

 屋根の部分も部材を組んで固定してひとつのブロックとして用意する。拠点デッキで完成させると重くなり運ぶのも据えるのも難儀になるだけだから現地でブロックやパーツを取り付けるという組み方を行うのだ。ここまでくると巣材や仕掛けの方法なり割合の見当を見出すことが必要なのだが中央部が決まらない。中に備える資材を揃えないと具体的なイメージとして浮かばないのかもしれない。
 なんたって今までの八幡神社にしても蜂満大社にしても木材に穴を穿っただけのシンプル一辺倒だったから無理も無い。

            構造枠を塗装      屋根の製作
 

故郷は遠くにありて思うもの、そして美味しく郷土食

2020-08-19 | 感じるままの回り道
 コロナ禍で帰省を控えた方は交通機関の様子を見ると多かったに違いない。小生もその一人、と言いたいところだが混雑ぶりがひどすぎて年末年始には帰省しなくなって久しいし、両親が鬼籍に入り、兄弟姉妹ともども高齢者になってしまった昨今では気楽に出かけて厄介を掛ける訳にもいかない。かようなわけで兄弟姉妹と言っても離散家族みたいなもんになっている。

 それでも折に触れて郷里の事は思い出す。その中でも赤い糸を断ち切れていないのが郷里で食べた普段食なのだ。ご馳走なんてお正月だけといっても良い生活だったし、何よりも日々腹に収まる量が大切だったように思う。そんな中で幾つか挙げれば「アマンダレ」と言っていたキノコ、冠婚葬祭の膳にはいつもついていたように思う「晒しエゴ」や「おぼろ豆腐」、季節の食材では筆頭が「食用菊」だろう。
 ある物を食べる食生活では旬の食材だけの「バッカリ食」も珍しくなかったが、食用菊は好みで三杯酢や酢味噌和えで小鉢ならぬお替りして食べていた記憶がある。郷里を出てからは、そのような食材を口に出来る機会は減ったものの思い出したように食べてきた。

 今期は早春に食用菊苗を購入し庭に植えた。3種類植えたのだが早生種の「十五夜」が早くも花を着けて既に二回ほど頂いたのだ。郷里で食べていた種は晩秋に収穫する「もってのほか」という品種ばかりだったと記憶するが、それを庭に植えてあっても蕾さえまだ出ていない。
 別品種でも三杯酢に浸して食すれば、それだけで帰省した気分が蘇る。丁度お盆でもあるし仏壇には黄色い菊を献花しているだろうから小生は帰省できなくても生き仏様として黄色い菊を口にした。「美味しい」と食べるだけでなく郷里に思いをはせ祖霊に感謝の気持ちも忘れてはいない。まあ、郷愁も多分にあるが、それを含めての郷土食で思いを含めながら口に含む。

 昨今の「キャーッ素敵!」「チョウー可愛い!」「まあーおしゃれー」なんて見てくれだけの流行り物「エディブルフラワー」とは全く異なり一線を画す食材である。