トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

蜂満総社建立12「総社本殿の据え付け」

2020-08-28 | 何よりの楽しみ
 据え付けは拠点から一輪車で下ろし食草園の一画、流路を挟んだ東側のクワ二本を除伐して日当たり良好になった場所に据える。一輪車に重量物を乗せ下るのはきつい。水平を保つために膝を曲げ腰をかがめての移動で、更に速度を抑えるためにブレーキを効かせねばならない。そんなことでヘロヘロとなり、もう一歩のところで流路に落としてしまった。
 据え付け場所は棚田跡で、今は横に第二トンボ池があり土壌は湿気が多い環境だが柱には塗装をしてあるから無塗装より数年は維持できるだろう。この構造物の趣旨から言えば塗装や石油製品など排除しなければいけないものの「保存性」を向上させるためにやむを得ないとしたのだった。

 この日は据え付けだけでも終えたいと気張って竪穴を掘りにかかった。棚田跡なので穴掘りスコップで間に合うかと思ったものの土壌の乾燥が甚だしくて固い。結局はツルハシを持ち出す羽目になった。
 設置場所には四つの竪穴が必要で穴掘りスコップで土を取り出した。一応地中には1尺入れて固定する設計だが必要な深さの穴が出来たらそこに礎石を置いて本体を差し込み水平を出して柱周りを固める、と文字で書けば容易に見えるが総社本殿の重さは骨格だけでもヒノキ3寸角4m分の柱だし、更にハチの巣壁も同様の40cm4本など据え付けてからでは取り付けし難い部材が固定してあるから独り作業では骨が折れる作業だ。その上、猛暑に近い。頭部に巻いたタオルには時々水を補給してカッパ状態で気化冷却を行った。

 水平を出す作業は水準器の用意が無くて目測見当で行ってみたけれど「これで良し!」と思い立ち位置を替えてみると偏って見える。やはり水準器が無いと作業は出来なかった。中途半端で帰宅。
 ビックプロジェクトではなくとも、たった一品の不足で中止せざるを得ない場合は結構あるものなのだ。
              

穴穿つやつ、使うやつ

2020-08-28 | 小父のお隣さん
 拠点道具小屋の作業台に屋根を被せ、そこに雨ざらしだった厚板を「何かの時に使えるだろう」と屋根下に置いたのだが、ほどなく蜂の巣作りに使われてしまった。木材に穴を穿ち卵を産む習性や蜂の姿かたちから「クマバチ」ではないかと思っているのだが、確かめたところで何の役にもたたない。
     

 その穴に今期は別の種が巣作りをしている。木材の穴から伸びた土のトンネルから、蜂満神社を使っている蜂と同じだと思うものの、S先生から名前は聞いているはずなのに思い出せない。まあ、同じ種なのである。
 この蜂は穴の入り口から土のトンネルを伸ばすのではなく、いくつかの穴を除くと奥から内壁に土を塗り付けている。まるで中古住宅を自分好みに塗り替えたような雰囲気なのだ。
            内壁仕上げ中   
 それはそうとして、乗っ取られたクマバチの方は攻撃したのかしないのか、防御したのかしないのか不明のままで、隣り合っていても喧嘩する事も無く無関心の様相。板材の中は長年にわたって穴だらけだろうから使えるかどうか分からない材になってしまった。これをもって蜂を罪人と呼んで良いやら悪いやら。猛暑が続くと頭が回らぬ。銭こはとっくに回っていない・・・。
 目が回るようなら熱中症を疑わねばならない。

 この厚板と屋根の波板の間に、恐らくアシナガバチだと思われる巣が大きくなっている。小さいサイズの時に気がついていたのだが、すでに差し渡し20cmに達しようとしている。
 工作をしている頭部斜め上方4尺の位置で襲われる可能性も零ではないけれど、何の役にも立たない「様子をみましょう」で済ましている。これからが「太陽の季節」いいえ「危険な季節」になるから襲われる前に「攻撃は最大の防御」で行くか。悩ましい。