毎日が日曜日で毎日が真夏日。暑い時期に暑くなければ豊作は期待できないと良ーく分かっている米作農家南魚沼出身の小生なのだが、暑さを多少は緩和出来るだろうと早めの作業開始しても「結局は丹兵衛どん」になってしまうのだった。「結局は丹兵衛どん」は魚沼地方なら通じる魔法の言葉なのである。いやいや、あれからン十年、もう通じない死語になっているであろう。
さて、この日の作業は池の反対側から掘り取った土を運んで埋め立て始めたのだが、予想通りの軟弱地盤で一輪車が進まない。仕方が無いからあちこちに放置してあったバタ板を集めて敷いた。これでなんとか一輪車が使えるようになった。
埋め立て用土の掘り取りはスコップで一発で掘るような使い方では体力が持たない。こそぎ取る様に使い一輪車に並べる。てんこ盛りにすれば回数を減らせてもバタ板から脱輪させてしまうとお手上げの確率が高くなるから、やや少なめの積載量である。それでも何往復か行えば噴き出す汗が目に入る。首のタオルで拭こうにもゴム引き手袋は泥まみれで、手袋を外し濁りの無い水で手をゆすいでから顔を拭くと言う手間の繰り返しで思ったほどの進み方ではなかった。
漏水多発部位を埋め立てるには池の外周を掘り取るだけの土の量では不足し、残念なんだけれどエコトーンとして設えた出っ張りも削り取ることになった。これを作るために池を拡幅して用土を確保したのだが、其の拡幅部が漏水孔頻発部となってしまった現在、泣きっ面に大汗の手太楽なのだ。まあ、閻魔様の前に曳き出されずとも我が身の措置は現世から決まっているに違いない。
この様は「天に向かって唾を吐く」結果でもあり「泥縄式」でもあり「因果応報」とも言え「身から出た錆」でもあったわい。しかしながら逃げも隠れもせず従容と武士の矜持にも似た始末をつける様の小生であれば、霞が関や永田町の嘘八百、ご都合主義、三枚舌、千三つの輩どもに爪の泥でもなすりつけたい小生なのだった。
予定分は未定…