トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**今日の一歌

2021-08-23 | 温故痴新
           はたらけどはたらけど猶わが生活
                          楽にならざりぢっと手を見る      石川啄木

           働けど働けどどの病棟も
                       破綻寸前アラームの走狗

ワルナスビの駆除

2021-08-23 | 小人閑居して憮然
 駆除しても駆除しても根絶できにくいワルナスビだ。根がゴボウ根で車両が通るような固い地中深く入り込むので引き抜いたりチョンチョン鍬で掘り取ったりしても切れた根が残れば再生が続く。
 そんなことでワルナスビだけは除草剤を使うことにしているが直接スポット散布である。衰退復活の繰り返しではあるものの、今期数は20本程度だけになったから除草剤も200㏄程度の使用量だ。

 この頃の除草剤の薬効は恐ろしい。噴霧して30分程度はテカテカの葉にみえるものの1時間もすると萎れが見え始め3時間もすると写真右のように萎凋著しい。園芸店に入ってみれば分かるのだが園芸用品売り場の半分以上が除草剤で占められている店舗の何と多い事か。それだけ需要があるという事だし企業も重きを置く「儲かり商品」なのだろう。
 しかし、斯様に薬効の激しい薬品をのべつまくなし安易に国土の地表に散布させる事は犯罪に近いのではと思ってしまう。そういう小生も一翼を支えているのには違いない。

 除草剤と殺虫剤で生産する水田地帯に行けば周年、生物を見る事は無く植生もスギナ程度のところが多々ある。巡り巡って我が身、となるのが閉鎖環境地球の未来だ。若いみぎりに読んだ「沈黙の春」地球温暖化は載っていたかどうか記憶にないものの「こんな事態は無いだろう」と思った反面、「ありうるかも」と思えたのも事実だが、もう片足を突っ込んでしまった。

       散布前  ➡   散布直後  ➡   散布2時間後