トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ケラの手の動きに同じ…

2021-08-06 | 水辺環境の保全
 いつもの事なのだが丑三つ時に小用に起き再び寝落ち寸前に大正解が降臨したのだ「潰したまえ真理なり!」と。二つ池の漏水孔顕在化は終息はするはずも無い。池底に度々顕在化する漏水孔は其処が湛水域である限り止む事も無い。「手当、手当」と追われる現実と「減水、減水」の杞憂は必定なのだった。
 散々悩まされたあげく「もう止めた!」は出来ないから漏水孔が発生しない手立てをすれば良い。それには「陸地化」が完璧な対策で解なのであった。

 振り返ってみれば「広げたり、狭めたり」の繰り返しだった二つ池である。現在の形にする前は流入部の池は広かったのだが、その昔、農耕牛が落ちるほどの漏水陥没孔があって、耕作放棄されてから小生がかかわるようになった頃も度々、陥没流入孔が発生した。その度に土嚢を投入し土を投入していたのだが、ある増水時に再び陥没流入孔が現れ、補修作業を始めた小生の足元から崩れて「あわや生き埋め」のリスクもある下半身埋没の手太楽となった。これで水域のままにしておく事は諦めて陸地化させたのだった。
 その代わりに、二つ池の下側を拡張したのだが、これが悪手となり度々漏水孔を現す水域となったのだった。つまりは「昔の陸地」に戻す格好になるのだが、何の事は無い「無駄の積み重ねでしかなかった」事になる。
 少年時代、ケラを捕まえれば押しなべて「おけらけらけら、親父のチョンチョはどれくらいー⁉」と指で摘まんで歌いかけると、ケラは精一杯両前足を広げたり狭めたりしている。それに合わせて「こーれくらい、これくらい!」と囃したのだった。今となってはリアル生物ゲームであり絶滅遊びである。

 さて、肝心の作業は陸地化する範囲を決めた。埋め立てに使う用土は作業範囲で賄わねばならない「箱庭療法」なので、二つ池の名の元になった中央部の両岸からの出べそを撤去し、また上棚側に幅三尺ほどに設えた護岸兼通路を撤去して賄う事にした。もちろん、これで予定する漏水孔が顕在化した水域全てを埋め立てる事は適わないのだが、浚渫するたびにそれを埋め立てに使うと言う数年単位での作業になる。
 とりあえずは漏水孔頻発部位の一坪半程度を埋め立て陸地化し、その後にトレンチを地下漏水トンネルまで掘り下げ潰す作業を行えば地下漏水トンネル網の抑制にはつながるだろう。好んで行うような暑い最中の作業では無いのだが上棚側護岸通路水域はニホンアカガエルの産卵好所となっているので初冬までには掘削を済ましておきたいと言う理由もあって「暑いから涼しくなるまで待つ」自者快適選択肢は産卵環境を阻害する。

 かくして小生は自ら貧乏くじを引き続けている結果となって懐は「おけら」、札束からは阻害された人生が続く・・・。今更どうもがこうと無理なのだし、両手を広げるよりは前に出す動作の方が利に適うのだが生憎、姥捨て山には喜捨してくれるような金持ちは来ない。まあ、金品財宝に恵まれておるなら姥捨て山など必要は無いのだった。「惑わず」の齢はとうに過ぎても達観出来ないのは小生の業なのであろう。同情するなら金送れ…。

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