
梅の木方向に重心があり、そのままチェーンソーをどう入れようと梅側に倒れる。ここは面倒でも牽引器で引きながら伐倒方向を決めた。数日前に下側の横枝を切除していたので掛かることなくコブの上面に倒れてくれたのだが、曳く時の支点にした合歓の木に一枚も葉が無かった。幹を観察すると蟻の穴だらけで既に枯れ死していたのだ。
ついでに除伐する気になったものの重心が高圧送電線側に在り、既に樹冠の一部は接している。これでは除伐で架線切断を起しかねないから放置する事にした。
数年前の事だがナラ枯れでコナラの大木が枯れたのだが、これも枝先が高圧線の上にあって素人では手を出し難い。一応、念のために架線管理部に電話を入れておいたけれど確認に来たわけも無し。結果的には枯れた先端の枝から落ちて姿を縮小し、先だって斜面から生えていた根元から根こそぎ倒れて決着を見た。そんな事から余計なおせっかいは止めにしたのだ。
クワの樹一本の除伐だけだったけれど効果は視覚的にも感じられて、太陽高度が高い時だけの環境であるけれど梅の木に光が届くようになった。コブの上のスギも除伐したいものの、今のところ資材として用途は無いのでしばらくはお預けである。


