トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のエッ!品「一日為さざれば一日粗食…」

2021-08-15 | 何よりの楽しみ
 「待てない性格」ゆえに挽臼の再生を行ったものの接着が完了する一晩待てなかった。昼食を喰らってボケーッとテレビを見ていても為す事は無い。「仕方が無いからお手紙書いた」などするような筆まめでも無い。結局、試し挽きをすることで、ようやく無為から解放されたのだ。

 南魚沼の実家で収穫した「コシヒカリ」の玄米が試し挽き第一号である。220gほどを挽く事にしたのだが、製粉出来たら「玄米パン」が予定に上がっていて、既に作り方はプリント済みなのである。試し挽きの初めは回転方向が分からない。時計回りに回すと落とし穴の玄米が減って行かない。反時計回しだと大量の玄米が隙間に入り込んで粗くなってしまった。
 ここで半世紀以上も前にやっていた臼挽きを思い出した。ゆっくり回転させながら少量づつ落としていく。これでも時計回りだと穴底の玄米の送り込みが悪かったから正しい方向は反時計回りなのだろう。上臼底面の彫り溝を確認すれば自ずと回転方向の解は出るのだが今更面倒だ。
 挽き始めは落とし穴に詰まった量をドサッと送り込んでしまって粗い粒子のままなので一旦篩って篩い残りを再度挽いて篩い、製粉は無事終了したのだった。

 玄米パンのレシピは数多ネットに溢れているものの、多くは小麦粉併用のレシピで作りたい玄米粉100%のレシピは少なかった。その中から2ケースをプリントしてつらつら眺めまわして選択する。しかし、キッチンに立って材料を揃えていた時に「ドライイースト」が無いのが判明、再度「仕方が無いから頭を掻いて…」ベーキングパウダーを使わざるを得なかった。ホントは本当は「レンジ発酵」してみたかったのに・・・。
 平山三紀「恋のダウンタウン」の一節に「抱かれたかったのに 愛なんて 愛なんて」と歌うくだりがあるが「のに…」の気持ちは痛いほど良ーく分かる。発酵させたかったのに 無いなんて 無いなんて、あーあお粗末。平山美紀の歌はあこがれた青春の情景歌、朱里エイコは小気味よいパワフルさでなお好き・・・。

 さて焼く段になって適当な容器が無い。仕方が無いからアルミカップで済ましたが小振りだからお八つ程度は良いとしても食事には小さすぎた。焼き上がりにそのまま試食。今まで作っていた味噌パンより美味しい感じもするし、何より玄米ご飯より食べやすく美味しいのだった。ちょっとこれは病みつきになりそうである。
 篩った  ➡   混合 ➡   焼き上がり

 夕食用に小振りのサンドを作ってみた。普段はここまでは作らない。これも連日の雨降りお憑きさんのお蔭です。写真上のサンドは「雲南百薬と卵焼き」でこの雲南百薬は通販カタログに出た最初に購入した株だからふた昔以上も前から庭で野生状態である。最近は「陸ワカメ」なんて商品名で園芸店に出るようになった。

 写真下左は「昆布茶顆粒混合酒粕漬けの人参とキュウリ」のサンド。キュウリなどの水分が多い食材を漬けると粕床が緩くなり過ぎる。時折は高野豆腐を沈めて水分を抜くのだ。糠床のような簡単な水抜きは出来ないけれどカビないし塩分摂取が少なくなるのが良い。キュウリは生でなく古漬け1本物を漬け込むとため息が出るほど美味しくなる。イブリガッコも同じなのだが年金暮らしには価格が高すぎる高級品だ。こんなもの郷里では集落挙げて水飲み百姓の保存食で己等食べ放題だったのにぃ。

 写真下側は完熟梅ジャムと雲南百薬のお浸しである。雲南百薬には少しだけ岩塩を振った。夕食の量としてはいかがなものかと言う感じもするけれどステイホームであくびと眠気とに戦っている身では贅沢すぎる主食だろう。食べ物が無い児童や成人がごまんと発生しているだろうご時世なのだ。喰えるだけでもありがたい。暇だからこんな物でもご馳走したいと思っても年金暮らしでは我が身を養うだけで精一杯でもある。

       

 写真をつらつら眺めていたら、あの「インデイ・ジョーンズ」だったか密林の中の宮殿でのご馳走「猿の脳味噌」に思えて来た。あっちはデザート、こっちはサンドと、どっちが豪華な一品になるのだろうか…。


これじゃあ使えませぬ…

2021-08-15 | 小人閑居して憮然
 縁台工作をすると蚊が集まってきて何とも憂鬱なので蚊取り線香を焚くのだが、玄関用にしていた豚型の蚊遣りは使わずに放置されたままだ。それなら多少の降雨でも消える事は無いので使おうと取り上げたのだが「はてさて困った」状態だった。

 取手と豚の後ろ開口部になる縁にジャコウアゲハの蛹、お菊虫がくっついている。空洞内部にはハチの巣が見える。幸いにもハチの巣は昨夏の巣の様で蜂は居なかったのだがお菊虫は蛹状態である。いつ羽化するかも分からない。これでは使える訳も無し。
 あーあ、蝶蝶に蚊やり取られて貰い刺し、お粗末!。

    ジャコウアゲハの蛹二体           蚊やりの中にはハチの巣