
今期、出現していたトンボでもギンヤンマやオニヤンマなども撮影できてはいない種なのである。作業を終えて駐車場でS先生等と四方山話をしている近くにウスバキトンボが低く飛翔していたから写真のためにSさん捕獲してくれた。これでようやく撮影出来たのだ。
撮影して種を確定するには小生では能力不足で、何時もS先生やSさんがいる訳ではないから、小生も捕虫網の一つくらいは所持して写真判定の一助にしておくべきかな、と思ったりしている今日この頃なのだ。
若きみぎり、岩手山山頂に立ってお釜の中を眺めたら雲のようにトンボの大群が居たのだった。「ウスバキトンボの避暑集団」程度の認識はあったのだが「大量の食事をどうするのだ!」とトンボ事ながら気になったのを憶えている。
それよりさらに年齢を下げれば、農道や自宅前の道路空間にウスバキトンボの大群が風上に頭を向けながら浮遊して居て、飛び込めばトンボに当たるほどの密度だった。蛍もまさしくそうで両手を広げ田んぼの中の農道を突っ走ったものだ。あれが火の粉だったり死の灰だったりだとすれば大空襲や第五福竜丸を想起する。
こんな情景は有機リン系猛毒農薬パラチオンやホリドールの散布が始まった年から潰えたのだったが今は水溶性毒性能の高いネオニコチノイド系の生態系破壊が杞憂されているものの、この国の危機意識や手立ての構築能力は半端なく低く当事者能力の欠如を伺わせる側面も見える。これはコロナ対策でもはっきりしていて一年半も経過していても愚対策は「ゆーバッカリ」なのでため息しかない。かの朝令暮改の愚対策「自宅放置」などは「療養」では決して有り得ず、与太郎や八さん・熊さんでも理解できる本質的に血流が無い愚策でしかない。「コロナは風邪だ」と言った人物に等しい。
政府が決める事だと強弁していたが実態は医事官僚の地図なのだろう。国民の生命・生活の崖っぷちだと言うのに、あの輩たちは民草に不幸を運んでのうのうと左団扇で「俺たち高知能、高官!」ゆえに「間違いはない」と今日も深謀遠慮に励んでいるに違いない。