すぐ上の兄から「挽臼が手に入らないか?」と電話があったのは一昔も前の事で、地元出身の後輩に「実家にないか?」と尋ねても既に廃棄されていた家ばかりだった。そんな出来事があって、たまたまS先生から「挽臼は必要ですか?」と声を掛けられたから二つ返事で自宅まで出向き受け取ってきたのだった。
そのあとで兄に「送るから」と電話をしたら「もう何個も手に入っている」との返事で、振り返ってみれば一昔も過ぎていたのだから「あたり前田のクラッカー」でしかなかった。結局、手元に置いて自分で使う事にしたのだが「回すためのハンドル」が失われている。これでは使用できないから何とかハンドルを装着しなければならない。
ネット上の商品写真を参考にしようと思ったけれど類似品は無く、あれこれ思案した結果「アルミバンド」でハンドルを取り付けるのが嵩張らないと思い、まず臼の側面に埋め込む駒と腕木の加工をする。
材は拠点道具小屋で長らく眠らせていた山桜の厚板で「ようやく出番が来た」感じなのだった。やはり材は固く新品の替え鋸刃に交換してようやく部材を切り出せた。作業から帰宅し昼餉もそこそこに真夏日の鋸引きでは直ぐにシャワーを浴びた身体が汗まみれだ。
バンド止め駒は左側面埋め込み
回し取手部
部材を寸法通りに用意してから奥行きが狭くなる臼の凹みに合わせる作業に移る。この部材にバンドを固定しハンドルを取り付けるのである。穿ってある四角錐は大まかなので現物合わせするしかなく、内側を油性ペンで黒く塗り、これに部材を突き入れながらインクの付いた部分を削る、と言う作業の繰り返しで入れ込む形を成形した。二個の部材の成形が終わったのが夕刻で、アルミバンドは購入していないから翌日以降に持ち越しである。丁度、三日ほど降雨の予報なので丁度よい暇つぶしだ。
翌日は降雨予報の始まり日だったのでフイールド作業は行わず取手の材の切り出しに拠点道具小屋まで行った。自宅で鋸引きで材をとることは可能なのだが電動丸鋸で必要寸法に切り出した方が早く楽である。直方体に切り出して角は鉋を掛けて旋盤加工を容易にした。側面には必要外径線をコンパスで描いてあるので鉋掛けも旋盤加工にも目安になる。これが有ると無いとでは切削時のストレスが違う。
材取り、鉋削りまで ➡
取手の旋盤加工
拠点からの帰路、ホームセンターに立ち寄りアルミバンド1mを購入してきた。自宅の縁台で両端からの中央にネジ止め穴を開けて止め駒に固定する。この後は外周に沿って円弧を合わせて取手取り付け部まで鉢巻にした上でボルトで固定した。まあ、何とか緩みも無くしっかりとした仕上がりになって祝着至極である。
これで使用できるかと思ったら大間違いだった。上臼の軸受け部分が大きすぎる。これでは中心軸が不安定になって使えない。軸受けに木材では消耗が早いのでタンクの端材を使ってみた。樹脂なので耐摩耗性には難があるものの滑りは良いはずだ。軸穴を開けて四角く切り出した。後は穿ってある内面に油性ペンでインクを塗り付け、ここに樹脂材を入れては当たる部分を削り取るのを収まるまで繰り返したのだった。加工が終われば接着して終了。
早く製粉してみたいのだが接着が完了するまで1日は必要なのでじれったい。雨降りお憑きさんなのでステイホーム、ウンもスンも無い。
材取り ➡
装着固定
これで挽臼を回すことが出来る状態になったが接着強度がまだ十分でないから我慢する。想定通りの出来栄えだったが、この日は雨天予報の二日目で、まだ雨天予報の日は数日続くので何か暇つぶしを考えなければならなくなった。
そのあとで兄に「送るから」と電話をしたら「もう何個も手に入っている」との返事で、振り返ってみれば一昔も過ぎていたのだから「あたり前田のクラッカー」でしかなかった。結局、手元に置いて自分で使う事にしたのだが「回すためのハンドル」が失われている。これでは使用できないから何とかハンドルを装着しなければならない。
ネット上の商品写真を参考にしようと思ったけれど類似品は無く、あれこれ思案した結果「アルミバンド」でハンドルを取り付けるのが嵩張らないと思い、まず臼の側面に埋め込む駒と腕木の加工をする。
材は拠点道具小屋で長らく眠らせていた山桜の厚板で「ようやく出番が来た」感じなのだった。やはり材は固く新品の替え鋸刃に交換してようやく部材を切り出せた。作業から帰宅し昼餉もそこそこに真夏日の鋸引きでは直ぐにシャワーを浴びた身体が汗まみれだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/71/a5/7b24a967046d0a202b3ca0c7d8c88568_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/50/e5/f20c163a2d121debc443443573db8dea_s.jpg)
部材を寸法通りに用意してから奥行きが狭くなる臼の凹みに合わせる作業に移る。この部材にバンドを固定しハンドルを取り付けるのである。穿ってある四角錐は大まかなので現物合わせするしかなく、内側を油性ペンで黒く塗り、これに部材を突き入れながらインクの付いた部分を削る、と言う作業の繰り返しで入れ込む形を成形した。二個の部材の成形が終わったのが夕刻で、アルミバンドは購入していないから翌日以降に持ち越しである。丁度、三日ほど降雨の予報なので丁度よい暇つぶしだ。
翌日は降雨予報の始まり日だったのでフイールド作業は行わず取手の材の切り出しに拠点道具小屋まで行った。自宅で鋸引きで材をとることは可能なのだが電動丸鋸で必要寸法に切り出した方が早く楽である。直方体に切り出して角は鉋を掛けて旋盤加工を容易にした。側面には必要外径線をコンパスで描いてあるので鉋掛けも旋盤加工にも目安になる。これが有ると無いとでは切削時のストレスが違う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/01/6d/630e5c0f5082c288aa57cf70a1b0ff79_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/28/3b/07ab5273b61252acb20bc8beffa72b18_s.jpg)
拠点からの帰路、ホームセンターに立ち寄りアルミバンド1mを購入してきた。自宅の縁台で両端からの中央にネジ止め穴を開けて止め駒に固定する。この後は外周に沿って円弧を合わせて取手取り付け部まで鉢巻にした上でボルトで固定した。まあ、何とか緩みも無くしっかりとした仕上がりになって祝着至極である。
これで使用できるかと思ったら大間違いだった。上臼の軸受け部分が大きすぎる。これでは中心軸が不安定になって使えない。軸受けに木材では消耗が早いのでタンクの端材を使ってみた。樹脂なので耐摩耗性には難があるものの滑りは良いはずだ。軸穴を開けて四角く切り出した。後は穿ってある内面に油性ペンでインクを塗り付け、ここに樹脂材を入れては当たる部分を削り取るのを収まるまで繰り返したのだった。加工が終われば接着して終了。
早く製粉してみたいのだが接着が完了するまで1日は必要なのでじれったい。雨降りお憑きさんなのでステイホーム、ウンもスンも無い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/16/9a/6702082231bb3a74bff8feee105f8327_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/53/70/cc8e4a1fda8f99375cd413f47ad9d1e7_s.jpg)
これで挽臼を回すことが出来る状態になったが接着強度がまだ十分でないから我慢する。想定通りの出来栄えだったが、この日は雨天予報の二日目で、まだ雨天予報の日は数日続くので何か暇つぶしを考えなければならなくなった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/67/cf78079d817f283eda5c40ce13a0e17c.jpg)