トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

アブラハヤ

2012-07-24 | 小父のお隣さん

Photo_5  泥水地の細流に動くものが見えた。メダカにしては大きいので確認のためにすくい取ったら「アブラハヤ」だった。泥水地を築いて初めて見る。

 下流の河川から遡る環境は無いし、放流された個体と思うのが自然なのだが、「もしかして上流部で生息?」なんて思いもある。でも泥鰌すら全滅した水系でアブラハヤとは…。謎である。


尻を叩いてしまった…

2012-07-23 | 今日は真面目に

Photo_4  隣接地をフィールドにしているグループの例会日だったので、活動地内の流路の刈り出しと散策路の復旧を、事後承諾になったが会長に報告に行った。

 植林地内の下草刈りをしていたが、一区切りついたところで下山して、小生が流路の刈り出しを行った続きを刈り払い始めた。おいおい刈り払うつもりと言ってくれたけれど、なんだか尻を叩いてしまった気分である。

 この沢で、最初に水辺を作り始めたグループではあるが、侵略者の泥水地に習って、子供達が近寄り易いような設えにする心算だとも言ってくれた。一般的にテリトリー内で活動されて、気分が良い訳は無いと思うのだが、小生のわがまま勝手を受け入れてもらっている。ありがたい事である。

 


ギンヤンマの産卵

2012-07-23 | 小父のお隣さん

Photo_3 Photo_4

 トンボ池でギンヤンマが産卵していた。翅の色にくたびれ感がある。時折、場所を変えるために飛び立つのだが、水面を飛翔しているオオシオカラトンボの雄に攻撃される。オオシオカラトンボの縄張り意識は強いというか、気性が荒いようだ。

 セリの枝を支柱にして産卵するところを撮影できた。水中の茎に産卵しているところも見て取れた。いつも見慣れた光景だから、どうこうないのだが、築いた水辺で世代更新を継続できているという事実は嬉しい。


ヤマカガシ

2012-07-22 | 小父のお隣さん

Photo Photo_2

 泥水池で子蛇が泳いでいた。ヤマカガシの子どもだった。毒蛇であることは壮年になって知った事であるけれど、子ども時代に手に取った記憶は無い。アカハライモリもそうなのだが、腹部の赤と黒の斑模様が敬遠したくなるのである。

 今回、手にとって眺め回したのだが、記憶と合致しない二点があった。一つは首の黄色のベルトで、お洒落と言えばお洒落な色彩だけれど、成体にはあったかどうか朧だ。また、蛇の舌先は分かれているとばかり思っていたのだが、アイスピックのように先細りしている。

 チロチロと出してくれなくて、出しっぱなしだったのは、首根っこを押さえていたからのようで、地面に降ろしたらチロチロやっている。記憶や認識など曖昧なものである。


今年も食べれない!

2012-07-22 | 何よりの楽しみ

Photo_4  会友のM氏が、飽く事無く挑戦し続けている西瓜栽培は、今年はスッポリと防鳥網で覆って結実を見たから、「大丈夫」と思っていたらやられてしまった。

 ネットから一尺程度は離れていたのに穴を開けられた。ネットのたわみを利用して突っついたようだ。これ自体はガッカリして学ぶ事もあって一件落着だったけれど、中央にあった最大の西瓜が蔓毎消えていたのには怒りを隠しきれない様子だった。四足でなく二本足の仕業だったからである。

 庭木だったモミジの盗掘、開花株のヤマユリ・ササユリの育成地からの盗掘、山独活やタラの繁殖用母樹の被害等々、言い立てて慰めるしかなかった。


生物の生活権

2012-07-22 | 今日は真面目に

Photo  刈り払ったままの流路脇を片付けた。到着した時にはオニヤンマが飛行していたのだが、作業を始めたら見えなくなった。狭い飛行帯の途中に作業者がいれば、縄張りは断念せざるを得ない。

 この場所の進入路は二方向だけだから、入り込み難いのは理解できるが、ヤナギの林の中に続く根笹を刈り払うのは越権行為に近いし、フィールドにしているグループが気分を害しても困るから、これで終了とした。

 法面の潅木も何本か除伐したから、木漏れ日も届くようになった。これで水生生物も生活し易くなるだろう。全く日光が届かなかった藪地の流路に、サワガニはともかくカワニナがいたのには驚いた。


雄プレイ空域

2012-07-21 | 今日は真面目に

PhotoPhoto_2

 散策路へ崩れた土砂を取り除くのに、下部の流路の様子を確認したくて、2mを越える根笹を刈り払ってみたら、しっかりした水路があった。泥水地の上流部だから、流路の存在は理解していたが、他のグループの活動圏だし、覗くこと等なかった場所である。

 たかだか50m程度の水路なのだが、周辺にはない貴重な環境に思えて、トンボやホタルの飛行ルートに変貌させたくなった。そこで、無断で散策道修復の報告がてら、グループの代表に「刈り払い」を打診したら喜んで承諾してくれたのである。

 結局、今日も猛暑日となり、汗ビッショリで作業を終えたが、棚田だった平坦地と斜面の根笹を片付ければ、気持ちの良い水辺が出現するだろう。今まではトンボの飛行など無理な状況だったけれど、これからはヤンマの巡回飛行やイトトンボ、中型トンボの雄プレイが見られるはずだ。


**巧言令色鮮なし仁

2012-07-21 | 合混で闘作すれば

 つるんで仕込み 馴れ合い隠す

     大人も大人 学ぶ子ら ハア コリャコリャ       似るのお馬鹿さん

 今日生くを助けぬ名刺でいいんかい           リアリティ・バーチャル

 今日生くを重ねて凶と別れた日                     寂聴

 ゲーム脳脱法はぶは機能だもん                    羅生者

 埒も無し薄ら笑いの雛飾り                       二宮損得

 好きだから意地悪した時いじめっ子                  のび太

 みよちゃんを泣かしたのとは大違いいじめと言うは隠す始まり  北原謙二


土嚢に替えて

2012-07-20 | 今日は真面目に

Photo  泥水地の最終段、放流口は落差がある。元々は浸食溝だったところで木の枝などの廃棄残渣物が十分に取り除かれていない場所だ。

 構築する時に土嚢を積み上げて土台を作ったのだけれど、水の透過が良いから漏水も目立ってきた。幸いにも貯水池部分からの漏水は無いのだが、段差工の堤側への漏水が激しくなってきた。

 このまま放置すれば、堤自体が損なわれるから、考えた末にカンガレイの大株を土嚢に替えて押し込んだ。土嚢自体の物理的強度は不足ではないものの、水の通る隙間が出来ても拡大していくだけで、自ら修復する機能はない。カンガレイならシーズンで30~40cmΦほどの繁殖をする。この根株で漏水に対抗しようとの魂胆である。

 新たに堤を基礎から積み上げる元気はないから、ここはカンガレイの株張りの旺盛さに助けを借りた。


*生産多様性

2012-07-20 | 小父のお隣さん

Photo    ギンヤンマ産む剣を刺す水の中

    泥中へ尻突き刺しつオニヤンマ

    アキアカネ尻尾引きずる水面なり

    潜水のペア子作りすイトトンボ

    ナツアカネ行きつ戻りつ卵落とし


浸水域

2012-07-19 | 今日は真面目に

Photo_2  大きな泥水池の拡幅が済んで、排水口の設えを迷った。水位の設定を沈木で行うか土面で設定するかの選択だ。拡幅した部分は漏斗状の漏水の痕跡がいくつも存在している部分なので、当初は草地にしていた部分なのである。

 土を掘り下げて貯水すれば漏水孔が顕在化するだろう。何よりも突然の漏水で干上がるのが怖い。結局、水位設定は、もともとの地表面を利用して漏水によるリスクを取らない事にした。

 オーバーフローなら地表面を流れるし、たとえ漏水孔が貫通しても貯水には影響は無い。それどころか時折は浸水して水浸しになるような部分は、これはこれで好む生物もいるのだ。


危なかったぁ!

2012-07-19 | 小人閑居して憮然

Photo_3  林内の再萌芽した孟宗竹を除伐していた時の事、周囲にスズメバチが一匹、二匹と旋回しては戻っていく。「煩いなあ」と思ってハッと気がついた。巣が近くにあるかも知れない。

 森を席捲していた孟宗竹を全伐した結果、木も草も竹も伸び放題の斜面の林床では「スタコラサッサ」と逃げるわけにもいかない。スズメバチの戻っていく先を確認しつつ、見通せるように小竹や潅木を静かに切り取って寄って行ったら、その先に巣を確認した。作業していた1m圏内だった。ボール状でお茶碗二個合わせた大きさだから、ソフトボールより大きめだ。

 巣の形からオオスズメバチでないように思えたが、飛翔する個体はオオスズメバチと感覚的には差など無い。斜めに伸びた竹の枝に巣がついていて竹の枝葉がセンサーの様に振動を伝えるので刈り取るのは放棄した。立ち位置の足元が竹の根元だった。蜂に気がつかずに刈り取っていたら襲撃されたのは間違いない。

 今日は、蜂の「偵察・確認行動」と言う習性で助かった様なものだ。「謝々」である。


散策路の土砂崩れ

2012-07-18 | 今日は真面目に

PhotoPhoto_2

 九州地方に甚大な被害を与えた豪雨は、当地ではそれほどの雨量でもなかったけれど、泥水地を望む散策路で土砂が崩れた。横幅6m、高さ2m程度だから小規模には違いないが、急傾斜地の散策路だから取り除かないと通行できない。

 予定していた刈り払いを後回しにして、復旧作業をしたのだが梅雨明け初日になってしまい、当地は昼には36度に達してしまった。幸いにも木陰の現場だったが暑いのには変わりなく、作業服上下ともビッショリになってしまった。

 泥水地脇の木陰で、昼食を食べながら汗の引くのを待ったのだけれど、トンボ達のさながら空中戦もどきの飛翔をみていると疲れも消える。

 


目を疑る

2012-07-18 | 花の下に長居

Sn3d0498  作業していた前で、シオカラトンボが空中で絡み合い、そのまま削っていた斜面に降りた。思わず「えーっ!」と声を上げたのは、雄同士?の交尾だったから…。

 これは「世界初」、「昆虫界にも大異変」、「トンボも同性婚」と、次々に新聞の見出しまで妄想してしまった。世紀の大発見を記録に残さなくてはと、立ち位置から一枚撮影したのが左の写真。

 ケータイではこれ以上アップに出来ず、同じ方向からだけでは検証に耐えないと思って、後方の堤に移動する途中で離れてしまった。地面に止まったままの個体を見たら、何のことは無いムギワラトンボだった…。いつもと言うわけではないが、交尾の後、メスはしばし休息を取るケースがある。オスはと言えば上空で留まっている。

 結局、メスが産卵を終えるまで上空で守っていた。律儀な虫である。見届けた小生は暇な虫である。


泥水地全景

2012-07-17 | 感じるままの回り道

Photo  幾筋もⅤ字侵食溝が出来てしまった棚田跡の泥水地がほぼ完成した。林道への出入り路の修正を始めてしまったから、もう1日程度作業が必要である。

  数年前の葦とノイバラの藪原は想像も出来なくなった風景がここにある。何よりもトンボ類と水生植物の復活が嬉しい。

 全体を見渡せば、逐次、思いつきで池を増やしてきたので統一感に欠けるけれど、それは事実関係であって、水辺の生物には何の関心も無いことである。この時期、アカトンボの羽化が盛んで、午前に池の周囲をめぐると、羽化直後の飛翔力の弱いトンボが多く水辺に止まっている。昨年には無かった光景だ。