トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**せみ時雨

2014-09-21 | 小父のお隣さん

 夜明け前ヒグラシ遠き静けさに朝刊配る足音のする

 ホウシセミ説法たれつ次の辻衆生と言えば我独りなり

 猛暑日に鳴かぬミンミン今日の日は真夏日なるかこころは還る

 アブラゼミ沸点のごと鳴きおれど耳は従い山静かなり

 先駆けていけしゃあしゃあとクマゼミは何時の頃から当地の主役


脱皮中なのに…

2014-09-21 | 小父のお隣さん

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 足元を見て白い物体がある。何かと思ったら脱皮中の虫だった。種類は判然としなかったが、小生の脚が当たったようで触覚も切れていた。

 後ろ足も失ったようだったし、脱皮そのものも完遂できるかどうか定かではなかったが、小屋の壁に止まっている葉ごと釘で止めておいた。

 結果はともかくとしても、脱皮途中の虫は初めてだ。


些細なことで…

2014-09-20 | 水辺環境の保全

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 いつも通りの水見回り、もうアクシデントはないだろうと思っていた泥水池の№5に水がない。№4は満水で漏水も無いようなので「減水の影響か…」と思いつつ分水点に行った、

 案の定、トンボ池へ落水させている水音が大きい。原因は明白だった。分水堰の流路にシャジクモが繁殖して分水流を阻害している。周囲のシャジクモを抜き取って一件落着した。

 帰りに立ち寄ったら満水近くまで水位が戻っている。隣の沢から送水管でもらい水している量だから、少しの状況変化で影響が出る。やはり水見回りは欠かせない。

 


黄花コスモスの八重変異花

2014-09-20 | 感じるままの回り道

Photo_3  フイールド駐車場のキバナコスモスが満開なので立ち寄ってみた。その中に一株だけシロツメクサの花に似た開花株がある。葉は紛れもなく黄花コスモスだ。いわゆる「おしべもめしべも花びらになった」類なのだろうが初めて見た。

 淡いクリーム色で、園芸植物として鑑賞にたえる品質でもないかもしれないが、よく見ると地味ながら品位のある花であった。蕾はどんなだろうと手に取ってガッカリ。当たり前だが「そのまま小さくした」だけなのである。小生に命名権があるから「八重咲き黄花秋桜 」と言ってみたが、名前負けだ。

 そこで素朴な疑問、種子が出来ないから一代限りか…。培養繁殖させるほどの価値も無いだろうし、でもひょっとして創薬に使えるかもと妄想は膨らむ・・・。


今日のトンボ「ひょうたん池の産卵」

2014-09-19 | 小父のお隣さん

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 巡回でひょうたん池に立ち寄った。羽ばたき音をさせ大型トンボがとどまっている。産卵しそうなので顔をシマダラカに喰われながら、潰す動作も出来ず待ってたら産卵を開始してくれた。

 サラサヤンマと思ったのだが胴体がスマートだ。翅は着色しているし全体に青みがある。図鑑対照で前胸の紋様からルリボシヤンマ ではないかと思ったのだが「ヤンマ科」には良く見る特徴だ。Sn3d0403_2

 眺めていた時の印象では腹部末端の黄色の環状色の幅が広いようで目立った。この特徴で図鑑対照して似たトンボは「ヤブヤンマ」に思え、生息しているから「そうかも…」。でも側面の感じが異なる。

 満水位から10㎝程水位が下がり、下がった部分の湿泥に産卵している。翅の羽ばたき音が大きかったが、翅縁の疲労によるものだろうか…。トンボの種類も数も減ってきた。トンボ類にとっては晩秋の気配である。


ひょうたん池の除草

2014-09-19 | 感じるままの回り道

Photo_3 漏水防止策としてベントナイト散布したひょうたん池は減水もせず 水位を保ったままだ。周囲の雨水だけでひと夏を越した事はヒョウタンの、いいえ驚嘆の結果である。

 久しぶりに水見回りに行き、望ましくない水生植物を見ることになった。何年か水涸れで姿を見なかったミズキンバイである。環境省の絶滅危惧種Ⅱ類との植物だが、当地の在来種ではない。

 持ち込まれ生育は容認したのだが、あまりにも傍若無人、他を席巻する草勢に環境破壊植物と判断せざるを得ず、除草したつもりだった。おそらく種子が残っていて発芽したのと思われるが、小さな閉鎖水域には無用というより厄介な相手である。

 この強い繁殖力を持つ植物が絶滅危惧種とは信じられず、小生としては植物そのものより「生息環境」が絶滅の瀬戸際と考えるほうが正しいと思っている。「絶滅危惧種」への個別最適化より、生息環境の全体最適化を考える事が正しいのではないか…なあ。


跋扈狼藉にはお手上げ

2014-09-18 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo_2 今季はフイールドのいたるところに猪が穿った穴ができている。昨年までは植栽部分や畑地が主だったが、今期は林内や草地の中まで場所を選ばない。

 刈り払いをしていると足が落ちる。すでに芋穴はないはずなのに「新たな芋穴」に見えるが猪による穴である。こんな穴が至る所にあってスムーズな足運びの邪魔をする。

 そんな状況だから、今まで被害があった場所はいっそう酷い被害を呈してきた。この場所はフユイチゴを実らせるために刈り払っているのだが、この分だとフユイチゴは猪の腹に収まるかもしれない。


初の平滑子実托で頓挫

2014-09-18 | 小父のお隣さん

Photo_6 実生樹林育成地の刈り払いをしていたらキノコのコロニーがあちこちにある。手を休めて眺めたら初めて見るタイプだった。この場所に限らす植生の年ごとの変化は結構あるのだ。

 このキノコ 、一見松茸風のしっかりした肉を持っていて重量感がある。折り取って子実層を確認したらヒダでも網目でもなく平滑だった。断面を見たら子実層はある。2

 この特徴を図鑑対照しても詳細不明だった。子実層托が平滑なのはホウキタケ類、コウヤクタケ類、ウロコタケ類と載っていたけれど写真とは別物でとん挫。まあ、キノコを判別しようなどという考えは甘いのだ。要は「食えるか食えないか」だけなのだが…。


ばっかり作業

2014-09-17 | 今日は真面目に

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 8月中は水辺で造成、9月は刈り払い作業が続く。郷里にいた頃、農作物の収穫があると「芋ばっかり」とか「カボチャばっかり」とかの食べ物が続いた時がある。「ばっかり食」と言い、今では考えられない食形態だ。

 それでも、スイカや甜瓜、プリンスメロン、トウモロコシなどの収穫期は好きなだけ喰って遊んでいたから、今となってみれば「うらやましい」豊かさ?だったように思う。

 フイールド の作業も一旦始めると一通り終了するまで同じ作業が続くが、これは一段落させるまでの必要なサイクルでもある。短期のサイクルと季節ごとのサイクル、年ごとのサイクルが組み合ってくるが、予定を立てなくてもフイールドの様子で判断する。

 今日の刈り払いは、フユイチゴ群落のある疎林を行った。ヤブマオなどは腰の高さまで伸びているが、一頃よりずいぶん草勢が弱まった。地表面から15㎝程の高さで刈り払うのだが、これはフユイチゴを刈り残すためだ。これで初冬にはフユイチゴで満たされるだろう。


**所業無常

2014-09-17 | 小父のお隣さん

 カルガモや九個の卵減らしつつ今日は草折れ巣も形無し

 空梅雨にモリアオガエル哀れかな卵塊乾きハエ集りおる

 伸びぬまま翅乾きおり羽化トンボ飛ぶ事も無く餌摂る事も無し

 ハシブトは合唱止まぬ畦縁でまたアオガエル掘って飛び立つ


林床の刈り払い

2014-09-16 | 今日は真面目に

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 原っぱ部に続く植林地内の刈り払いをする。クヌギが主だが、コナラ 、クリ、イチョウなどや実生のヤマグワで形成した小さな若い林だ。

 今年のクヌギの成長は見事で今季2mは伸びたのではないかと思われる樹勢である。そのため樹下は日蔭が多くなり刈り払いは楽だったが、林の周囲は夏草の伸張が大きい。

 このエリアのクヌギのドングリはまだ結実させていないけれど周囲のクヌギと比較すると来期は期待が出来そうかも…。また真夏日に戻って、林内と言えど刈り払い作業も楽ではない。


何処も同じ秋の憂暮れ

2014-09-16 | 感じるままの回り道

Photo_2 タラノキと山ウドが開花した。これでようやく採種できそうである。

 タラノキは十年前に1本だけ見つけ「繁殖用母樹」の看板とロープを廻らし保護し、数年がかりで開花させた。その後、徐竹地など日当たりの良くなったフイールドに多くの幼樹が見られるようになったのだが、背が伸び容易に確認できるようになった頃から荒らされるようになって枯れ死する樹も出、繁殖用母樹まで採取される始末になって、それ以後は秋の刈り払い時に刈りはらってきた。Photo_3

 そうとは言え、昆虫に花粉を、小鳥に種を提供できる樹種に変わりなく、拠点に10本ほど移植して最初の開花である。ここも荒らされるのであるが開花結実株を絶やす訳にもいかない。

 ヤマウドも同じような憂目にあっており、拠点に5本ほど移植したのが開花した。山ウドはタラノキほど目立たないけれど、以前会った 山荒氏は「この頃は減りましたよ」とかいいながら小指ほどの新芽を採りつくす感じで採取していた。「何処も同じ山荒氏」である。


やっぱり「鳥の糞」

2014-09-15 | 小父のお隣さん

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 拠点道具小屋の横にあるミカンの樹には食害されるほどでないけれどアゲハが産卵する。ほとんどが黒いアゲハで、自宅のミカンはキアゲハだ。

 この違いの理由は分からないが 、アゲハ類の幼い幼虫はどこから見ても「鳥の糞」に見える。一般的には保護色のように伝え聞くけれど、本当によく似ている。

 今回はご丁寧にも二つ並んで、垂れたのと落としたのとのセットだった。写真を撮って愛でるような対象でもないか…。


久しぶりの刈り払い

2014-09-15 | 今日は真面目に

Photo 沈泥地の整備を重ねる間に伸びるだけ伸びてしまった梅畑の刈り払いを行う。

 背丈より高く伸びたカラムシは地際に刃を入れれば一発でさっぱりするが、ママコノシリヌグイのような蔓草が覆っている部分は刈り刃を立てて切り刻んでからでないと刈り払えない。

 この梅畑も桑の樹が大木となって幼樹を陰にしてしまった。この冬は伐り倒してヒラタケのホダギにと考えているが、猪からホダ木やキノコの被害防ぐ妙案はない。今までキノコに被害は無かったが、今年のイスラム国ぶりを見ると被害は間違いなしに思える。

 


造林鎌の修理

2014-09-14 | 今日は真面目に

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 ホームセンターで購入する鎌などの柄は洋材の 柔いものが多く造林鎌などの使用環境が厳しいものは首のところで折れてしまう事が多い。

 この造林鎌も二度目の修理になった。析損部を切断し鎌から木部を外し柄に中子を入れる切込みと口金の大きさを合わせ目釘穴を開ける。Photo_4

 先日、中子を入れる切込みを作るときに鋸で指の先端を切ってしまったから、今回は鎌の刃にガムテープを巻き安全対策とした。中子を入れ込む作業の時、口金で止める直前まで刃がついているので切り傷を作るのは容易なのだ。

 いつもより慎重に作業を進め、目釘穴もきちんと合ってめでたく完成する。柄は最初のころよりずいぶん短くなってしまったが、足元を刈る程度なら快適に作業ができると言うものである。