トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*青田ゆく

2014-09-14 | 感じるままの回り道

          青田風ウスバキ揃い風のまま

          青田波トンボしぶきとなりて飛ぶ

          夏の露トンボは翅にトンボ玉

          畦行けば未熟トンボの二段飛び

          極楽は水面のとんぼボーと見る


沈泥地の定水位装置

2014-09-13 | 水辺環境の保全

2_2   取り替えて三日目、ようやく定水位装置まで水が上がってきた。絞り水のチョロチョロ流入だけだから満水位まではしびれが切れる。

 一番の懸念は「チョロ水の流入より漏出が多くないかどうか」だったが、これはクリヤーで、二番目の「水位線が水平かどうか」も満足できる状態だった。水平に近いほど浮遊物を流出穴に流さなくて済む。

 定水位が確認できた事でオーバーフローとの水位差も確認できた。想定通りの5㎝で、全て目視見積もりとしては良好な出来栄えだ。これで一冬は安心である。


今日のトンボ「秋の日差し」

2014-09-13 | 小父のお隣さん

Photo_2 

 白露も過ぎると谷に山影が増えてくる。当然気温も低くなってトンボたちも盛夏の頃とは異なる休み方が目立つ。

 直射光や輻射熱を多く浴びたいためだろう太陽を背に出来る傾斜面に降りる事が多くなった。畦や堤の斜面、それも草地より裸地に多く見る。

 このショウジョウトンボは当然複眼まで赤いけれど、承知はしていても太陽光に染まったように感じてしまう。秋になったことよ…。


泥浚い

2014-09-12 | 水辺環境の保全

Photo  トンボ池と泥水池の泥浚いを実施した。真夏日が戻りすぐに衣服が汗びっしょりになる。

 越流を起こされ池の破壊をもたらしたくないから分水させ流入制限をかけているが、それでも土砂は堆積する。この夏は漏水撲滅が効果を上げ、干上がる事態が起こらなかった。その分、堆積土の掘り出しが遅れたが冬をひかえて越冬用に深みを用意しておく必要がある。Photo_2

 今なら泥浚いで失われた生物量も冬までに回復出来る可能性もあるから涼しさを待っての作業は出来ない。掘り上げた泥は堤の成形に用いた。見回りで歩く部分を主に泥を置き通路幅を広げ、なおかつ堤の高さを上げる。

 トンボ池も泥水池も長柄のジョレンで泥を掬い上げると数匹のドジョウも上がった。昨季にはなかった事態で、サイズもまちまちだから、いよいよ双方の池での繁殖が確実に思える。


**一筋死間家

2014-09-11 | 大震災

 松黑し梢に見ゆる排気塔クレーン動けば作業を知りぬ

 作業員繭作りたるお蚕の群れにも見えし廃炉作業は

 黙々と名前表示で作業する国は見ぬふりピンハネ労働

 積算を抜かれて量る被ばく量抜かれ続ける賃金手当


新堤の突き固め

2014-09-10 | 水辺環境の保全

Photo_3  沈泥地を拡幅して、新たに築いた堤の成形と突き固めがようやく終わった。

 鎮圧は面積の大きい胴突きより小径の胴突きが効きが良い。またそれよりも靴で踏み込む方が良く効く。と言う事で、最初は足踏みで形を整え、胴突きの小径を使い最終は重い胴突きで仕上げた。

 法面は靴で整えてから叩き板で成形したが、真夏日にならなかったのが幸いしたとは言え、汗はやっぱりボロボロ出てくる。


こんなことするかっ!!!

2014-09-10 | 小人閑居して憮然

Photo_5  栗畑の若木数本が猪の食害にあった。前足を掛け噛みつける高さの枝はことごとく折られ裂けてしまった。四つ溝柿の若木もすでに被害にあっていたが、栗の木まで被害にあうとは思わなかった。同じ敷地内のプラムは根元から折られている。そろそろ結実する大きさに育ったのに両手を広げるしか無い。 

 写真の栗の幹は樹皮を食われて丸坊主である。こうなると上部は助からない。根が生きていれば来春に萌芽更新する羽目になった。シカの食害なら理解できるが、猪がここまで食害するとは思わなかった。「あーあ!神仏は我に鬱憤苦渋の道を歩ませる」なんちゃって!。


ヒガンバナ咲く

2014-09-09 | 感じるままの回り道

Photo

 ヒガンバナが咲いた。例年、花を見る場所の全てに花穂が上がってきた訳でもなく、泥水地の法面のこの花だけである。

 今は9月の第二週目、例年だともう少し遅かったような気もするのだが多少の事はどうでも良い。既に白露は過ぎたのだし咲いてもおかしくは無い。

 ただ栗の実りも1週間以上早いような気もしているので「ヒガンバナお前もか!」と思った次第。


*名月や…ああ冥月や

2014-09-09 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

   用足してしばし眺めし夜半の月   用足してしばし眺めし軟な倅

   網戸越し涼風落とし月はゆく    網戸越しかみなり落とし看守行く 

   賽の目に切られて網戸のお月様   賽の目 に切られて網目の外れ券

   窓開けて寝れば冷気も腹の上    窓開けて寝ればシマカは腹の上 

   蚊で寝れぬ月の光は痒み止め    蚊で寝れぬ肌の光は痒み止め

   むら雲も名月立てる脇の役     むら雲の名月隠す糞悋気


定水位装置の変更

2014-09-08 | 水辺環境の保全

Photo  沈泥地の通常水位を決める定水位装置をを変更する。従来は円形の鉢の縁が水位線だったが排水管との高さを調整できない固定式で、土砂が堆積してしまうと浚渫によってしか湛水を確保できなかった。

 そこで拡幅、掘り下げに合わせ厚板をL字形に打ち合わせた形態に変更したのだ。これだと土砂の堆積で湛水が出来なくなっても、この部分を引き出すだけで調整可能になる。Photo_2

 L型による排水管との高低差は5㎝で、従来の丸型より5㎝水位を低下させてある。掘り下げはスコップひと掘り分だったから5㎝の水面降下でも実際の水深は従来より深い。この取り換えに合わせオーバーフローの高さも下げた。定水位装置で排水が間に合わなくなり水位が5㎝上がるとオーバーフローが機能する。

 直接、排水管に流入しない方式にするのは浮遊物を排水管口につまらせない濾し器の役割があっての事だ。この仕掛けは池の中に生息するヤゴ、オタマジャクシ、メダカなどが流出していくことも多少は防いでくれるはず。


今日のトンボ「ミヤマカワトンボ」

2014-09-08 | 小父のお隣さん

Photo_3  林道を歩く小生の前にカワトンボが降りた。アサヒナカワトンボ種かと思ったのだが、翅の先端に黒い帯が見える。

 図鑑対照でミヤマカワトンボと判断したが、記載に「メスのみ乳白色の小さな偽縁紋があります。」とあった。写真でも確認できるから♀なのだろうが、小生には偽縁紋と本来の縁紋の区別は全くつかない。

 今季はカワトンボを見る機会が少ない。環境は大きく変わった印象は無いのだが、生息する生物となると微妙かつダイレクトなのだろう。


野生の生き様

2014-09-07 | 小父のお隣さん

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 8月の後半から昆虫のうらぶれた姿が随所で観察される。水面に浮かぶトンボも多いし、蜘蛛の巣に遺骸も目につくのだ。謳歌したであろう夏も去り役割を果たした結果なのだろうが、こんなところでも秋の訪れを感じるこの頃である。

 このアゲハ、片側だけ白紋が残っていたからモンキアゲハなのだろう。この状態になるまで良く生き残っていたものだと感心する。


沈泥地の拡幅終了

2014-09-06 | 感じるままの回り道

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 沈泥地、堤の内側を削り取り拡幅が終了した。思えば暑い盛りの8月をほぼこれに費やしたようなものだった。

 年明けではこの面積の?程度だった泥水地は拡幅に次ぐ拡幅で形を変え大きくなった。この拡幅は「沈泥機能」よりも「生物保全」に重きを置いたもので、絞り水ながら通年枯れる事が無い環境を生かした「生物リザーブタンクの拡大」とでも言えようか…。

 トンボ池は泥水池からの分水が命綱、泥水池は隣の沢からの送水が命綱、いままで送水が滞った事は稀でなく、そのたび枯渇してきた。チョロ水とは言え周年流入する沈泥地は安心できる生物保険でもある。その保険額を高額にしたのが今回の拡幅だが、断じて「保険金詐欺」の為ではない。


*梅雨寒

2014-09-06 | 感じるままの回り道

           晩夏とも言えど秋の兆しなし

           梅雨寒や袖を下して里の道

           甚平を作務衣に替える梅雨寒し

           毛布掛け窓を閉じたる梅雨の冷え

           暗き部屋雨戸の外は雨しぶき


拡幅しつつ堤を築く

2014-09-05 | 水辺環境の保全

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 何回目かの沈泥地の「最終拡幅」行う。掘り下げた土を堤の肉付けに使用しながら堤の内側を削り取り終えた。面積としては一坪程度だろうが、貴重な水面積の拡大なのである。

 内側を掘り取り外側に固着させるという手順での作業だから、この大きさにするまでにどれだけ同じ事の繰り返しをしたことだろう。終わってみれば「最初からこの大きさで築く」プランもあったのだろうが、どこで大きな漏水が顕在化するか分からない地盤でもあり、必要な土の量を確保できない事情もあって、湛水確認しつつ拡大する事になってしまった。