トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トンボ池1と2の除草

2021-06-23 | 水辺環境の保全
 トンボ池にカサスゲと葦が繁茂してきた。もう除草しないとトンボの誘惑に差し支えるから重い腰を上げた。カサスゲは株元を握り、ユサユサ動かして抜去だ。当然泥付きなのだが根土の部分と切り放し、先般、導水管を埋めた部分に盛り土代わりに積み上げた。乾けば固くなり歩きやすくなるはずである。

 葦は引き抜けるものは1本づつ引き抜く。横着して数本束ね省力化しようなんて浮気心を起こすと無駄骨になる。ここは辛抱辛抱で根気が大事だ。抜いたところで地下茎全てが抜き取れる訳もなく、おっつけ再生するものの抑制力にはなるだろう。今回は根気が続き水域のすべてと小島のすべての葦を抜去できたのだ。

 除草すると言っても水域内のすべてを除草するのは禁忌で、多少は残さないと生息環境としては望ましくはない。特に低い位置で飛翔し生活しているクロイトトンボが生息圏を広げ入ってきたので瀬戸内海風に草株を散らして残したのだ。

  ➡   トンボ池除草終わり

                       ➡   第二トンボ池除草終わり

全槽の水を替えた

2021-06-22 | 水辺環境の保全
 ユスリカやボーフラの発生槽がその機能を発揮できていない。拠点道具小屋周辺の風呂桶に比較すると個体数が断じて少ないのだった。原因が判らず「どうしたもんだか⁉」とモヤモヤしていた折り、S先生が横の竹筒からボーフラを採集する時にモエビが出てきたのだ。モエビがボーフラを食するかどうか知らないものの因果関係は「あるだろう」と推測。それなら池の水でなく駐車場の水道水を入れればモエビは入らない。

 しかし距離がありバケツで運ぶ400ℓはうんざりする量で避けたい。そこで先日の「トンボ発生槽」の時に使用した散水ホースを使う事にしたが少し距離が不足し、やはり最後はバケツで運ばねばならない。「さーてどうする…」と思案するまでも無く芳香蒸留水を作る時の冷却用水を送るホース6mを足せば良いと気づいた。これで腹が固まってさっそく着手である。
 水を用意する事で思い出したのは実家に水道が無かったころの話なのだが、下校後、風呂を沸かす事が役割になっていた時期があって、風呂桶に水を張るのに40分以上もガチャコンポンプを上下させていた。そのあとは風呂釜の前で火の番だったのだが、その時に爺様の煙草盆から「キキョウ」だったか「みのり」だったかの刻みたばこを摘まみ取りウツギなどの茎に詰め吸ったのが初めての喫煙。「美味しい」と思ったのだが喫煙者にならなかったのは祖父母の居た八畳間を開けるたびに煙が充満していた事に由る。「こんな風にはなりたくない」と思ったのは今でも忘れてはいない。

 槽の水はバケツで掻い出し金笊にあける。これでモエビの確認をしたのだが三つの大水槽には入っては居なかった。結果的には混入零だったが池の水は入れず水道水で満水にする。それでも後々の補水は降雨と日照りで減少すればバケツで水道水を運び、直近の池の水は「使わない」と決めたのだった。留意していてもモエビの入る確率はあるし幼体や卵などだと視認も出来ない。
 駐車場の水道水は隣り沢の流水だから生物混入の可能性はあるものの池の水ほどでは無いだろうから「初めの貯水」用には問題無かろうて・・・。水槽の中にはクズの葉と孟宗竹の一節を入れた。これは栄養源となる成分を加える手法でS先生直伝の工夫なのだ。葛葉は「乾燥してから」と言われていたが「待てない性格の小生」、無理だった。

 現状  ➡   空にする  ➡   改めて水道水で満水、日陰用のバタ板を渡し終了

フイールドではオオバウマノスズクサ

2021-06-21 | 蝶の食草園
 フイールドのジャコウアゲハ、他のアゲハ類に比較すれば少ない様に感じていたから庭で節操も無く蔓を伸ばしているウマノスズクサを移植したのは何年前か…。それなのに、ああそれなのに一回たりとも産卵は無く今期も始まったのだが、小生の婚期はとうに過ぎ根気も薄らいできた今日この頃…。

 先日、クヌギの枝にジャコウアゲハの幼虫が居て、不思議だったからS先生に質問した答えが「オオバウマノスズクサを食べていて移動してきたのでしょう」と言う。小生的にはオオバウマノスズクサを見たことが無く幼虫も終齢だとは思わなかったのだが二日後、思い出してクヌギに確認に行ったら蛹化していた。「クヌギを食べていたのではなく蛹化のために移動していた」のと判ったのである。しかし、近くにオオバウマノスズクサとやらは見いだせなかった。

 ところがである、クヌギ横の斜面にカヤノキがありネザサとクズに埋もれてきたから刈り出すために斜面に潜り込んだら足元に幼虫がいるではないか。「エーッ、これがオオバウマノスズクサかぁ」とシゲシゲ眺めていたら近くにも一匹見つけた。居るところには居るのだったし、それも意外と近い場所だったから癪に障る。まあ、灯台下暗し、てなもんや三度笠。

              あっちにもこっちにも

立て看板の更新

2021-06-21 | 感じるままの回り道
 フイールド入口の立て看板を更新した。既存の立て看板は風雨で劣化し、既に文字の判読さえできない状態になっていたのである。それが写真下、立て看板の支柱に立てかけた板である。
 文章をどうするか思案したのだが最初の立て看板に入れた「環境保全」や「生物多様性」と言う語句は使わなかった。カバーする範囲が広く具体的に何を表すのか「判らない」だろうと推測したからだ。ここで思い出したのは看板を設置するためのやり取りの中で文案に「環境保全」の語句を入れて送ったところ「環境保全地域指定はされておりません」との回答が来た。若い担当者だったが既に立派なお役人に老成しているのを感じたのだった。

 それはともかく今回は「生態系保全」と表現したが、これもどこまで正しいのかどうかの疑問は残る。実際問題として水域の造作をすれば「トンボの保護」と言う複眼ならぬ単眼で認識されるし、植生涵養をしていても雑草としか認識されないし、その上「雑草が伸びて人目が悪い」思いを湧き上がらせるような現状だから「生態系保全」もどれだけ認識理解されるかは未知数の表現であろう。であっても立て看板の表示さえしておかなければ一層、其の目的設えとは遠い位置での見方しか出てこないのは必定で、小生としてはロープや柵に同じく「やりたくない設え」でもある。

今日のエッ!品「食用菊の完熟梅ジャム和え」

2021-06-21 | 何よりの楽しみ
 どういう加減か、まだ6月だと言うのに「収穫期9月」の食用菊が開花してしまった。品種は「十五夜」と言う「阿房宮」の枝変わり品種だ。狂い咲きしたところで小生に何ら不都合も不自由も無く「頂きます」に尽きる。食用菊は幼いころから親しんで食した古里の味なのだが、概ね三杯酢か酢味噌和えが普通だったと記憶している。
 もっとも郷里で食べていたのは「もってのほか」と言う薄い桃色の花で黄花は食した記憶が無い。この収穫期は主峰が白くなる前後であったように記憶しているので稲刈り後のご馳走だったに違いない。

 ところがである、今回は田植えが終わった時期での賞味で、いささか戸惑いを隠せない。それでも好物には違いないし「初物」をどう食べようかと思案して、先日に調理したばかりの「完熟梅ジャム」で和えて食べる事にしたのだ。とりあえず一鉢分を摘みレンジでチンして冷水で晒し水を切り完熟梅ジャムを載せた。

 少々絡めてひと花を口に入れる。レンジで加熱途中から菊花の香りが鼻腔に来ていたのだが口に入れて最初は梅ジャムの酸味、それから甘味が広がり、噛みしめるとシャキシャキ感が脳天に伝わる。「ああ、これこれ!」と思わずにはいられない。噛みしめるほどにシャキシャキ感、梅ジャムの酸味と甘みが口中に広がる。言わば「口中調理」みたいなものなのだが、脳内にはオキシトシンが多量に出たことだろう。
 完熟梅ジャムは作れた量が少ないから大事に食べたいけれど、小匙突っ込んで舐めて居たい誘惑にもかられる味である。なんか太郎冠者や次郎冠者の盗み舐めに繋がる行為であるものの叱る主人は居らず、小生が御主人様なのであるから大丈夫だぁ!。

  ➡  

今日のトンボ「見ていながら観ていない」

2021-06-20 | 小父のお隣さん
 帰り間際、駐車場でS先生やSさんなどと立ち話している前をオオシオカラトンボのメスが通り過ぎたのだが、突然地上に落下したのだ。何事かとSさんが拾いに行ってきたのだが特段の傷や破損は見られなかった。翅周りも傷みもなかったので不思議だったのだが「ツバメに捕獲された可能性もある」とS先生は空を飛ぶツバメを追いながら推定してくれた。

 思い起こせば郷里の玄関土間の上にツバメの巣があって、板の間に上がれば大人なら手が届く距離だった。雛が孵ると親ツバメは玄関のガラスを外した戸の格子を飛びぬけて餌を運んでいた。その中にトンボはかなりあって取り落としたトンボは土間の上で息絶え絶えに動いているのは毎日のように見ていたものだ。
 しかしながら昨今の郷里は水田稲作地帯にもかかわらずツバメもトンボも飛んでいないし田んぼの中や水路にも生物の動きさえない環境になってしまった。

 それはともかく、生の生きているトンボを久しぶりに手にしたのだが、その時に気が付いたのは「翅端の黒いグラデーション」である。「こんな風な翅だったのか」と今更ながら造形の妙に感心してしまった。まあ、ただそれだけの事なのだが、この感じ好きです。

           

キジョラン、ノアザミのポット上げ

2021-06-20 | 蝶の食草園
 キジョランの播種は3月10日に一回目、4月6日に二回目を行った。2回に分割したのは特段の理由があった訳でもないが敢て言うなれば全滅を防ぐ一手法と言って良いだろう。その初回に播種した平鉢の発芽が遅く、キジョランの発芽は「腐ったかも…」と思えるほど時間が必要なのが経験値だが、2回目の播種分より大幅に遅れて発芽してきた。

 2回目の播種はS先生のアドバイスに従いロングポットに複数蒔きで複数株立ち仕様にする設えをしてある。小生は今まで1本立ちで定植してきたが損なわれてしまうとその場所では失われてしまうので、複数本立ちの方が株を維持するには確かに安心なのである。
 そのロングポット苗の発芽が早く、平鉢蒔きの種子が遅かった理由は不明なのだが10本ほど双葉を持ち上げてきた。本葉も出ていない状態での移植は時期尚早なのは自明の理であるものの「平鉢」と言う環境を考慮すると根が伸びないうちに移植した方が、その後の育ちに差し支えが少ないだろうとの読みなのである。
 まだ軟弱な発芽直後なので失う可能性は大であるものの既にロングポットの苗は健在だし、遅れて発芽した平鉢の苗もロングポットに鉢上げした方が後々の管理がやりやすくなるだろう。
 赤子同様、丁寧に優しく扱ったが種子殻を鉢担ぎ姫のごとく被ったままの幼苗2本は折れてしまい生育不能になったのだが他の苗はどうにかロングポットに移し替えた。木陰で数日過ごさせたが萎れる苗は無かったから何とか無事活着にこぎつけそうである。これで複数苗を植え付けたロングポットは10ポットになったので、割と定植場所の自由度が上がり、チャレンジ定植も可能になるだろう。

 ノアザミは今期の種子を箱蒔きして既に双葉が出ており、フジバカマとオミナエシを定植しポットが空いたので早速ポットに上げた。総数は60ポットを超えたがトンボ池横の平地には囲いを設え直播してあるから、出来た苗は突端台地の一画に群植する。定植は活着を梅雨の間に済ませたいので10日ほどポットで養成してから行いたい。その準備として唐鍬で耕起しネザサの根茎を除き豆トラで耕転砕土しなければならない。水域の除草も必須な頃合いで少々せわしない気分だ。

 なぜここまでノアザミなどに拘る理由は「大型のチョウの減少傾向著しい」事にあって、食草はあるものの成チョウの吸蜜植物が少ない印象も捨てきれないからである。まあ、「焼け石に水」に近いだろうけれど眺めているだけでは進まないし「灯篭に肥後守」であっても「やってみなけりゃ分からない」事もある。しかしなんだノアザミに続く蜜源植物が「ンーッ…」なのである。まあ、一憂浮かべば一毛脱落、てなもんや三度笠。

    

今期の産卵は少なめ

2021-06-19 | 小父のお隣さん
 モリアオガエルの産卵期も終わりだろうが後半に入りボツボツと産卵があった。それでも今期は例年の半分ほどで、理由を推測するに激しい寒波が繰り返し襲ったのと降雨が少なかった影響もあるのだと思っている。
 フイールドの柿の木も自宅のリンゴの木も結実は少なくて青柿の確認は殆ど無理な状態だったし、リンゴは摘果せずとも良いような着果状態なのだ。

 それはともかくモリアオガエルの卵塊、普通は樹上に見られるのだが稀に低い場所で見る事がある。写真は泥水池3のミソハギにくっつけた卵塊で水面から30cm程度の低さだ。まあ、高くても低くても喰われるリスクは変わりない様に思えるけれど、親モリアオガエルの顔が見たい!。

           

トンボ池ネックの解消

2021-06-19 | 水辺環境の保全
 長らく課題だったトンボ池取水部のネックを解消できた。接続した塩ビ管は埋まっていたのを掘り出し、継手は新たに購入したのは昨季の事なのだが優先事項でも無いので「そのひと手間」になかなか手を出し難い。先延ばししても埒が明かないからようやく着手する気になり、かたをつけたのだった。

 取水管の水の出口でトンボ池の輪郭線より逸脱している関係で、それでなくとも脆弱軟弱な水際を威之志士様の跋扈蹂躙に遭い続けて後退するばかりだったのだ。それを解消するため取水管を延長して埋め、ネックを解消するのが目的だったのをようやく達成できたのだ。この結果、威之志士様の跋扈蹂躙に遭っても近接している取水流路との厚みが増したから破壊のリスクも軽減したはずだ。作業自体はチョンチョンと片付く量なものの、それだけに道具を持ち込んで「やろう!」という気分が出ない作業だった。

        管の用意   ➡    接続・埋設終わり

これは何だと驚いた!テケテッテケテーのテー…

2021-06-18 | 小父のお隣さん
 曇天で陽が射さないから「幸い」とばかり突端台地でノアザミを植え付ける場所に唐鍬を打ち込み砕いていた。そうそう長続きする訳もなく一休みとばかり曇天なのにクヌギの樹下に身を寄せて見るともなしに見上げたら目に飛び込んできたのだった。「眼に入れても痛くない」が居たのだった。一体全体これはどうした事だろう。唖然茫然偶然悄然・・・まったくもって自然では無いのだ。
 身近で見ていても「あっけにとられる」事はあるが間違いなく「それ」なのに「喰うのかい⁉」と突っ込みを入れてしまった。体長は30mm前後だから1齢や2齢ではない。手が届かない高さだし、こんな幼虫を持ち込む酔狂な人もいないはずで、また食草園にはウマノスズクサと言う立派な食草があるにも関わらず産卵された事も無いし、フイールドで見た初めての幼虫がクヌギの枝に居たのだ。

 撮影したが天頂向きでの撮影でシャープな像ではないものの「ジャコウアゲハの幼虫」であることは確認できる。帰宅して念のために「食草」と「白黒パンダ風 幼虫 食草」など幾つかの単語検索をしたものの「ジャコウアゲハの食草はウマノスズクサ」で「コナラも食す」などもってのほかだった。
 近くの枝には食痕が見られたが幼虫の居た葉でも無く「これを食べたか!」は推定でしかないものの現実には生体がいるのだ。このクヌギの周囲にはウマノスズクサは無いし、この謎は解けない謎である。この件で少ない頭髪、何本が抜けたやら…。

     

今日のトンボ「クロイトトンボの産卵」

2021-06-18 | 小父のお隣さん
 クロイトトンボの連結体は見ているが産卵シーンは記憶になかった。第二トンボ池の除草中に産卵しているカップルが多いのが判明。ほとんどが水面まで育った水藻に止まり水中に腹部末端を入れている。これだけでは植物体に産み落としているのかどうかまでは分からないが大型のヤンマなどを参考にすれば水中に振り落としているのでもなさそうに思える。

 泥水池がクロイトトンボの最初の飛翔池だったのだが、こと産卵となると日陰で水面に藻が顔を出しているここ第二トンボ池での産卵カップル数がダントツである。産卵は他の水域では見かけていないしカップルの集まった数も両指を超えている。やはり好む環境と言うのはあるものだ。その意味では清流域は提供できないものの、草地や林地なども含め多様な環境提供をモザイク状に混成してきたのは間違いないのだろう。

  

フジバカマの補植

2021-06-18 | 今日は真面目に
 フジバカマの群落を目論見中なのだが昨季に定植したポット苗の大半が消えてしまった。今期、発芽させたポット苗は隣に定植して活着したようで育っている。夏場にどれだけ生き残れるかは不明なのだが、そのポット苗の残りを大部分が消えた一角に補植した。
 チョンチョンと植穴を掘り植え付けても活着がうまくいかないので一旦唐鍬で掘り起こし孟宗竹の粉砕物を一輪車一杯分入れた。これで少しは土壌が良くなるだろう。

 この部分は初めて耕転したところでローターの深さが足らなかった。地中にはネザサの地下茎が残り固い土壌も表層の20cm下でしかない。これでは根張りがうまくいくはずも無く養成したポット苗の面々はあえなく討ち死にしたのだった。今回の残り物ポット苗は空いた所すべてに行きわたらなかったもののこれから作るノアザミのポット苗を混植するつもり。もともとコロニー状や群落よりも既存の野草との混成状態で設えたい意図があるから各々切磋琢磨して共存が成れば有難い。

アオゲラかぁ⁉

2021-06-17 | 小父のお隣さん
 トンボ池の除草中、上空から聞きなれない品性を疑わせるような鳴き声がしてきた。声の主はナラ枯れ病ですっかり枯れ朽ち始めたコナラの天辺に居たのだ。
 止まり方と頭部の日の丸でキツツキと判ったけれど大きさからしてコゲラではない。ゴム引き手袋が脱げなくヤキモキしながら脱いだのだが、その間は毛繕いなどをしながらリラックスした様子だったから撮影できたのだ。

 自宅のPCでモニターしてみると羽色はメジロの色に似ている。図鑑対照してみるとアオゲラの様である。この大きさのケラはもう少し近くで出会ったことがあるのだが日陰の林内で体色までは判明しなかったので黒色に近いのかと思っていたキツツキである。それはともかく写真で判明した体色で、なぜアオゲラと言われたのか理解したのだ。大きな写真で頬のあたりが赤いのが判るからアオゲラで間違いなさそうだ。

 頭頂赤  

今日のエッ!品「完熟梅ジャムと酒粕入りのジャム」

2021-06-17 | 何よりの楽しみ
 農家の梅採りに誘われ予定していたものの前日の予報で降雨となったからメールで断りを入れフイールドの落下梅を1㎏ほど拾い集めてジャム作りをしたのだ。
 完熟梅のジャムは「絶対美味しいはず!」の確信があって、どうしても作り賞味したかった一品なのだったが店頭では青梅ばかり、フイールドの梅の木も青梅の内に誰彼となく採果していくので落下完熟果は幾つも無かったのだった。それでも今回は良果は少なくてもジャムの出来るだけの量は手に入った。

 鍋で煮込み金笊で裏漉しし果肉と種を分離し砂糖を加えて煮詰めて出来上がりだ。ジャムと言っても酸味が強く、ルバーブのジャムに似た美味しい酸っぱさのジャムになったもののさらに美味しく栄養価を高くするにはどうするか考えたら「酒粕」が候補に来た。完熟梅ジャムの三分の一を酒粕とのミックスジャムに加工してみたところ意外な美味しさを味わうことが出来た。
 酒粕の買い置きは無いし休日のスーパーには出かけたくないから40日ほど熟成させていた粕床をくすねて加えたのだ。酒粕を入れひと煮立ちさせ酵母の働きを殺す。保存中にアルコール発酵などしたら別物になってしまいかねないからで、元より振る舞う食品でも無い我が口にしか入れない一品なので中毒を起こさない限りは「何でも有り」なのである。

 酒粕、正しくは熟成粕床と完熟梅のジャムは酒粕特有の風味が出て好き嫌いは分かれるだろうが、それを別にすれば空けた鍋の中をスプーンで掬い取りつつ舐めてしまったように美味しくも新鮮な味わいがあった。「変わりジャム」のレシピに入るだろうけれど「ヨーグルトときな粉のジャム」あるいは「ケチャップときな粉のジャム」とは異なる「ジャム」と言うより「ペースト」に近い範疇なのかどうか小生にはその区分は分からないものの「指を入れて舐めたい」衝動の出る味わいだった。
 普段の食事は生まれも育ちも反映され年金暮らしの日々という事もあり一汁一菜の簡素な食事であっても時折はこのような「贅沢」をし「グルメ」を堪能したい欲はあるのだった。そう、まだまだ達観できずして枯れない業は健在なのだった。高齢年金生活者なのに餓鬼道を驀進中とは情けない。

 完熟梅ジャム  ➡   完熟梅と酒粕のジャム  ➡   瓶詰し完成

ノアザミの群落を創出するのだ!2

2021-06-17 | 今日は真面目に
 耕転幅3列分の種蒔き場を用意してみたものの、ロープを張り巡らすとやはり鬱陶しくなるし、かといって何も区切りが無いと踏み荒らされる。そこで点った蛍光灯が「不要で持ち込まれた床材の利用」だったのだ。ベニア板でも数年は維持できるだろうからと縦半分に切断し、これを古材の垂木で接続し長めの脚で土中に固定すればよい。てな訳

 耕転幅が狭いので枠の中を満たせない。豆トラを拠点から下ろすのも面倒で唐鍬で起こし砕いて始末した。脚の入る竪穴は穴掘りスコップがあったから楽だった。枠内の表土を砕き均して既に採種してあったノアザミの種子をバラ蒔きして準備OKだ。なんで急いだかと言うと夜半からの大雨情報が出ており「降雨の前に播種」したかったためである。播種してヤレヤレとばかり眺めていたら種子が移動しているではないか。
「何事⁉」とばかり良ーく見たら蟻が運んでいる。それで思い立ったのは「今まで直播、バラ蒔きしていたのに思うほど株が増えない」と言う原因である。
 その原因は「蟻がとうに消費したのだ」きっとそうだと信じて疑わず、「有難う」どころか、これに対応するため薄く種子に土を掛けたかったのだが篩を用意しておかなかった。仕方が無いので土塊を指で潰しながら振りかけてさらにその上から刈り払われて枯れたままの植物体を手もみしつつ振りかけておいた。これは雨に打たれるのを軽減するためである。
 話はワープするが「とうに」の漢字はどうかと問うてみたら「疾うに」であった。これは想像も出来なかった用語だ。

 とにかく一画、いいえ二画分を用意できた。これで少なくともこの中の植生は保たれるが本来ならば一帯を刈り払いせずに野草の繁るままに選択的刈り取り抜根で管理しておきたいのだが、しかしながら「野草=雑草=刈り取るもの」の摺り込みを上書きするのは殆ど無理である。理解してはいる代表でさえ草ぼうぼうの泥水地を指摘しながら「あんなに伸ばして何と思われるやら…」と心配する。
 小生は「公園や農地ではないし生物保全の環境創出だから」と煙にまくしかない。実際問題として植生だけでも維持したい種や排除したい種、あるいは増殖させたいのかどうか等々あるし、ましてや生態系や食物連鎖、はてまた四季折々の動植物の状況を考慮しつつ選択的刈り払いや抜去刈り取りを行うのは総合的俯瞰的知識や理解が必要で、自ら進取の姿勢で学ばないと無理である。小生なんてみずから学習しようとしても現場で教えを受けても「からっきし」なのである。それでも手を染めるのは姥捨て山では「毎日が日曜日」で、それも祝祭日は無い日曜日だけの日々。

        枠の配置を見る  ➡   枠を設置、砕土し均し播種で終了