澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

松岡利勝農水相の自殺

2007年05月28日 21時23分06秒 | Weblog
「悪名」高き松岡農水相が自殺した。
「ナントカ還元水」などと揶揄していたマスコミも一転して「ご冥福を祈ります」という論調に変わった。
自民党の一部では、参院選挙を「松岡の弔い合戦」だという意見も出ているそうだ。勘違いも甚だしいと思うのだが、現実には自民党にプラスになるのかもしれない。
松岡氏は、旧農林省のキャリアだった。40歳を過ぎてから、安倍首相の父親・晋太郎氏から政界入りを促されたという。安倍首相は恩人のお坊ちゃまなのだ。彼は、これ以上お坊ちゃまに迷惑をかけたくなかったのかも知れない。

一介の役人が政界入りするには、人脈、金脈に恵まれなければならない。自民党の衆参議員の半数以上は、二世、三世の世襲議員だ。そこに割り込むためには、彼なりの手法と努力を重ねたに違いない。鳥取大学卒という彼の経歴からみても、中央官庁では”傍流”の悲哀を味わったはずだ。そういうハンディキャップを乗り越えるパワーを持った人だったのだ。

弔意を述べる安倍首相の表情は、冷静で淡々としていた。お坊ちゃまは、苦労人の気持ちが分からないからなのか、それとも悲しみをこらえていたのだろうか。