中国共産党独裁政治を批判する「零八憲章」に続いて、中国知識人の国営テレビ批判が報道されている。
中国で、作家や弁護士らが、国営テレビについて中国政府の宣伝ばかりを放送していると批判する文書をインターネット上に発表し、当局は、胡錦涛政権に反発する動きに対する警戒を強めています。
この文書は、中国国営の中央テレビについて「視聴をボイコットし、洗脳を拒絶する」と題して中国の著名な作家や弁護士らあわせて22人が、連名でインターネット上に発表したものです。この中では、中国中央テレビが市民の政府に対する抗議行動について冷淡な扱いしかせず、喜ばしい話題ばかりを伝えて社会問題を十分に報道していないなどと厳しく批判しています。文書に署名した弁護士の1人は、NHKの取材に対して「中国の報道はもっと開放されるべきだと思い、当局による尋問や拘束も覚悟のうえで賛同した」と述べました。中国では先月にも、300人以上の有識者らが共産党の一党支配体制を痛烈に批判する文書を発表したばかりです。このため中国政府は、民主化を求める学生らの運動が武力で鎮圧された天安門事件からことし6月でちょうど20年になるのを前に、胡錦涛政権に反発する動きが広がることへの警戒を強めています。(NHKニュースより)
蟻の一穴という言葉が示すように、中国共産党政権にとっては、インターネット上の政府批判が最も怖いのだろう。
世界金融危機がじわじわと中国企業にもダメージを与えている今、一連の反政府運動には目が離せない。
視聴率目当てのバカ番組ばかり放送していながら、「報道の自由」などとエラそうにしている日本の民放各社は、中国の国営テレビ批判報道を他人事のように嗤っていられるのだろうか?