澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「野バラ」~台湾映画「海角七号」のラストシーン

2009年06月29日 19時20分58秒 | 台湾
映画「海角七号」のラストシーンです。
わかりやすいように、字幕は英語にしました。

「海角七号」(2008年 魏徳聖監督)は、台湾映画史上最大のヒット作となった。日本統治時代から60数年を経 た今、戦前と現在の日台のラブストーリーが描かれる。「野バラ」は日本統治時代に省歌 として唄われ、戦後の中国国民党独裁時代においても、ドイツの歌曲であるが故に禁止さ れることはなかった。(日本の曲はすべて排斥された。)つまり、時空を超えた、日台共 通の歌なのである。
1945年12月、日本人教師とともに日本に行こうと決心した教え子「小島友子」(日 本名)は、結局、埠頭で帰還船を見送る。彼女を連れて帰れなかった日本人教師は、悔恨 の手紙を書く。しかし、その手紙は63年を経て、その娘によって台湾に届けられる。そ れを手にする、年老いた「小島友子」がクローズアップされ、やがて日本語の「野バラ」 の合唱によって映画は終わる。
この画面は、何回見ても示唆的であり、心に残る。何故、この映画が日本で公開されず、 NHKの「アジアの一等国」のような偏向番組がまかり通るのか。われわれはもっと憤るべきではないのか?

「野バラ」~台湾映画「海角七号」のラストシーン



李登輝氏、「台中交流」を語る

2009年06月29日 09時44分31秒 | 台湾

李登輝氏は、健在のようだ。一時、不調を伝えられていたが、次のようなニュースが届いた。


李登輝元総統が台中交流について語る



 李登輝・元総統(元大統領)は6月27日、群策会のパーティーに出席し、台湾と中国の交流について語った。
 馬英九総統(大統領)が「92年合意」(一つの中国の解釈をそれぞれ表明する)を台中両岸交流の基礎とすると主張していることに関して、李元総統は「馬政権は歴史を捏造し、台湾人を騙しており、これは台湾人にとって極めて不満なことだ」と批判した。
 台湾と中国の交流強化について、李元総統はルールさえきちんとしていれば「3通でも、4通でも、5通でも構わない」と基本的には反対しない考えを示したが、その方式については台湾と中国がいずれも加盟している世界貿易機関(WTO)の枠組みで進められるべきであると語り、「国共(中国国民党と中国共産党)の交流方式のどこが必要なのか?」と政党主導の交流方式を批判した。

 また、李元総統は中国との交流を強化する際には、アメリカ、日本、ヨーロッパとさらに関係強化する必要があると強調した。
 李元総統は、台湾と中国の関係について「あなたはあなた、私は私、あなたは私の友達」と述べ、自他関係をはっきりさせた上で友情関係を構築すべきとの考えを示した。これは台湾と中国が交流する際に、「一つの中国は中華民国」を強調する馬政権を牽制し、「私も同じ中華民族」、「大陸の同胞」などと中国人になろうとする台湾人を戒め、「台湾人」として中国人とつきあう重要性を説いたものと言える。

          (「台湾の声」 2009.6,.29)