澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

ベトナムの反中国デモに注目!

2011年07月17日 18時08分27秒 | 中国

 毎日曜日、NHKがベトナムにおける反中国デモを熱心に報道している(下記参照)。「熱心に」と言うのは、尖閣事件が起きた直後、中国側の行動に抗議して東京の中国大使館前には八千人もの市民デモが整然と行われたのだが、NHKは、これを一切報道しなかった。表向きは「右翼のデモ」だという理由であったが、実際には中国側を刺激すると躊躇したからだと言われている。
 
 その弱腰NHKが、ベトナムの反中国デモを毎週熱心に報道しているのは何故か。まず留意しなければならないのは、ベトナムも中国同様、共産党一党独裁の国であること。わずか八十人程度の反中国デモであっても、ベトナム政府の容認がなければ、デモなどあり得ない話だ。それを十分承知しながらNHKが報道するのは、ベトナムの反中国デモが南沙諸島をめぐる領土問題であるから。尖閣事件で軟弱姿勢を指摘されたNHKが、南沙諸島問題を採り上げて、間接的に中国の脅威を国民に知らしめようとしているのかも知れない。

 七週連続で行われたハノイの反中国デモは、当然、ベトナム政府の意向を代弁している。それを熱心に報道するNHKもまた、何かの意図を持って報道している。注目すべき報道ではある。

 

 

ベトナム 7週連続で反中デモ

7月17日 15時58分  NHKニュース

南シナ海の島々の領有権を巡って中国との対立が激しくなっているベトナムで17日、7週連続となる中国への抗議デモが行われました。先週に続き、警察が途中で解散させましたが、より長い時間、行進するのを黙認し、ベトナム当局が対中関係と国民感情の双方への配慮に苦心していることがうかがえます。

ベトナムと中国の間では、南シナ海の南沙諸島などの領有権を巡る対立が激しくなっていて、ベトナムの石油探査活動や漁船の操業が中国の船に妨害されるなどの事件が相次いでいます。ベトナムの首都ハノイでは、先月5日から毎週日曜日に中国への抗議デモが行われていて、7週目の17日もおよそ80人が市の中心部にある中国大使館の近くで行進しました。警察は、初めのうちは行進を黙認していましたが、開始からおよそ30分後に解散させ、半数余りの参加者を連行しました。一連のデモを警察が解散させるのは2週続けてのことですが、行進を黙認した時間は先週より長くなりました。今週末に中国も参加してアジアの安全保障を話し合う国際会議が開かれるのを前に、ベトナム当局が対中関係と国民感情の双方への配慮に苦心していることがうかがえます。