きょう午後、衆議院予算委員会の模様が放映されたが、いまそのビデオを見始めた。
自民党の古屋圭司議員が、菅首相に関わる政治献金と北朝鮮団体との問題について質問した。
その中で、斎藤まさしこと、酒井剛という人物が主宰する「市民の党」に対して、菅自身が六千万円を超える政治献金をしていたことが明らかにされた。
その斎藤まさしなる人物が、かつてMPD(平和と民主運動)という政党を主宰していたという説明を聞き、我に返った思いがした。
(左端が斎藤まさし、右が菅直人。2005年、都議選時に撮影された。)
私はこの人と、昔、何度か話をしたことがある。全共闘時代のこと、彼は全共闘のリーダーだった。ナイーブだが熱っぽく喋る人物という印象が残っている。
当時、田英夫(故人 元TBSニュースキャスター)の娘も大学に在学していたので、彼はその女性と結婚し、田英夫の娘婿になったのだと知った。大学を退学になった後、MPDの党首となってTVに出演したりしていたことまでは記憶に残っていた。MPDの資金源は、確か宇都宮徳馬だったはずだ。親友と呼べる友達などひとりもいない菅が、斎藤まさしとの縁を切らなかったのは、田英夫とのコネを「使える」と踏んだからに他ならない。
全共闘~菅直人~斎藤まさし~田英夫・宇都宮徳馬~北朝鮮…実に分かりやすい繋がりだ。田の祖父はかつての台湾総督、宇都宮の父は陸軍大将。ともに、旧植民地への「贖罪」意識が強く、日本政府の対アジア政策には批判的だった。反体制に留まっていれば、この人脈は問題にもならなかっただろうが、幸か不幸か菅直人は首相にまでなってしまった。
ビデオを見ていると、菅は知らぬ存ぜぬで逃げるつもりらしいが、TV・新聞(「産経」を除く)は菅を庇うかのように、何故かこのスキャンダルを一切報道しない。
遠い世界の話かと思っていたら、かつての知り合いまで登場して、何か生々しくなってきた。でも、今思うのは、人間なんて変わらないものだなということ。菅直人の反体制根性は、首相になっても変わらない…。こんな人が首相になってしまった日本という国は、どこまで漂流していくのか。