澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

国の尖閣諸島購入は中国の思う壺(ツボ)

2012年09月05日 13時18分52秒 | 政治

 週明け、尖閣諸島購入問題についての報道がぷっつりととぎれていたと思ったら、たった今、政府が地権者である栗原氏から尖閣諸島を購入するというビッグ・ニュースが伝わった。
 
 先週来、マスメディアのこの問題に関する報道は、微妙なブレを見せ始めていた。香港の「活動家」が尖閣に上陸して以来、その傍若無人ぶりについては、マスメディアは程度の差こそあっても、「強欲な中国人」「厄介な隣人」というイメージで報道してきた。しかし、今週になってはっきりしてきたのは、石原都知事が面倒な問題を引き起こしたとする「石原バッシング」をマスメディアが仕掛け始めたということだ。

 さきほど、ある民放ラジオでは、李某という中国人を登場させ、尖閣問題について解説させていた。李は「尖閣を日本政府が買うのは、ひとまず喜ばしい」と言い、石原都知事のやり方は「平和な日中関係」を乱すとした。石原がこんなことをしなければ、何も起こらないはずだったという口振りだった。同時に李は「中国人は皆日本が好き。中国の”反日”デモには”尖閣諸島は中国のもの。だけど、蒼井空(日本のAV女優)は世界のもの”というプラカードもあった」と迷言を吐いた。中国人が日本のAVが好きかどうかなどどうでもいいが、来日する中国人観光客が何を目当てに来るのかはっきりと分かった。李某は親近感を強調するためにこの話をしたのだろうが、中国の「反日」デモには、「琉球群島を取り戻せ」(=沖縄は中国のもの)というプラカードがあったことは決して口にしない。

 マスメディアは「石原が日中関係を妨げた」としてバッシングを開始し、「平穏かつ安定的な維持管理」とやらを続けようとする政府の肩をもつという構図がミエミエなのだ。栗原氏が政府に尖閣諸島を売却したら、政府は「国有地に付き立入を禁ず」と立て札を立てることしかしないだろう。中国漁船が再び侵入してきても、立て札は日本語でしか書いていないから、分かるはずもない。もっとも、簡体字で立て札を立てたら、尖閣は中国のものだと認めたも同然なのだが…。

 政府による尖閣諸島購入が事実だと確定すれば、そうほど遠くない将来、尖閣諸島は中国に盗られるのは間違いない。「何もない、何もしない」状態の無人島は、中国の理屈から言えば、無所有の土地なのだから、いずれどんな汚い手段を使ってでも盗りに来る。
 その証拠に、天児慧(あまこ さとし)という早大教授は、尖閣諸島を「日中共同主権」にせよという主張を始めている。国内からも、こういう売国奴のような輩が出ているのだから、時の流れは、間違いなく中国に有利に展開する。

 何も手を付けない尖閣諸島が「平穏かつ安定的に維持管理」されているという詭弁は、ある日突然、中国の強硬手段によって崩壊させられるだろう。そのある日とは、多分、次の大震災(それが東京直下大地震か、南海トラフ大地震かは分からないが)が起きるときだ。中国が真っ先に援助してくれるとか「絆」を表してくれるとか考えたら、それこそお人好しの日本人とバカにされるだろう。中国人は、富をかすめ取った悪党を尊敬する人達なのだから。

 

「『地権者は合意していない』と聞いた」 政府の尖閣購入合意に石原都知事

産経新聞 9月5日(水)12時6分配信

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐり、政府が20億5千万円で購入することで地権者と合意したとされることに、東京都の石原慎太郎知事は5日、「政府からも地権者からも連絡はない。地権者は自民党国会議員に『政府とそんな合意はしていない』と言っているそうだ。地権者からじかに聞かないと納得できない」と話した。都内の自宅前で記者団の質問に答えた。

 石原知事によると、長島昭久首相補佐官が4日、「(尖閣諸島に)何もつくらないで国が買いたい」と知事に伝えた。地権者との合意の有無や金額について言及はなかったという。

 一方で、「政府が購入するならば義援金(寄付金)は即座に政府に渡す」とも言及。「寄付した人たちは心外だと思うが、地権者が国の言うことで折り合ったなら、私たちが口をはさめる問題ではない。寄付した人にはちゃんと説明、釈明の手紙をひとりひとりに出す」と述べた。