先週、さいたま市でK1のイベントが開催されたが、大野埼玉県知事はこれを「阻止」できなかった。
一方、小池都知事は昨晩の記者会見で今週末「不要不急の外出」をしないよう呼びかけ、東京でのK1競技開催を無観客試合にすると発表した。
これだけ見ると、小池都知事のパフォーマンスが優る。加えて「報道ステーション」のような番組がそれを好意的に報道するので、かなりの都民は騙されてしまうのかも知れない。
だがそもそも、当初のコンパクト五輪をかなぐり捨てて、「巨大イベント」「復興五輪=国民の願い」に仕立て上げたのは誰なのか? オリンピック、ノーベル賞、国際連合を持ち出せば、コロリと騙されてしまう国民も実に情けないのだが、それを承知で動いた政治家、マスメディア、関連企業の責任が問われるべきだろう。原発事故の惨状から国民の目を逸らせるために、東京五輪を持ち出したのだとしたら、到底許されないことだ。
個人的には、東京五輪などできるはずはないと思ってきた。どこかで大震災が起きて、五輪どころではなくなると思ったからだ。
小池の政治手法は、他者への責任転嫁と果実の独り占めだ。都民の安全、安心よりも、自身の再選が何よりも関心事。そのパフォーマンスを裏読みすれば、来年、東京五輪を開催できるかどうか極めて疑わしい。
度重なる政策判断の誤りによって、もはや崖っぷちの我が日本。このまま衰退の一途をたどるのか。
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