LGBT法案がどうやら強行採決されそうな雰囲気になってきた。法案が通れば、性自認の男(女性を自認する男)が公然と合法的に女性用トイレや浴場に入れるようになると懸念されるが、賛成派の稲田朋美などはその心配はないと強弁する。一方、保守的言論人は、この法案が「皇統の危機を招来する」と危惧する。すなわち、男系でつながってきた皇室の存立を揺るがしかねないというのだ。
今朝、ニュース番組の「あさ8」でジャーナリスト・有本香が「たとえ”ネトウヨ”とそしられようとも、法案に賛成して”朝敵”となるよりはマシ」と語った。有本の友人だったという古屋圭司衆議院議員(自民党)が、どうやらLGBT法案推進派に寝返り、「法案に反対するのは、ただのネトウヨ」と放言したことが、有本の癇に障ったらしい。
私自身は、有本香のこれまでの言論活動を大いに評価するものだが、今回の「朝敵」発言は全くいただけない、と思う。秋篠宮一家の体たらくを見て、国民の多くはウンザリというところだろう。私などは、小室圭騒動の時、秋篠宮が「婚姻は憲法が”両性の合意”においてのみ成り立つと定めているのだから、私は口出しできない」という趣旨の発言をして、大いなる違和感を感じた。日本国憲法って、それはもしかして、貴方の祖父の身の安全と引き換えに、GHQから押し付けられたものなのでは?と思うからだ。
個人的には、このLGBT法案は廃案にされるべきだと思うが、推進派が即「朝敵」だなどとは、私は夢にも思わない。その点では有本女史に賛同できない。獅子身中の虫ではないけれど、「敵」というのは、時として身内にいるのでは。それは誰かとは言えないが。とにかく、この法案の是非が「朝敵」という時代錯誤の言葉に重ねられる、それだけは止めてもらいたい。
R5.06/08 【ゲスト:飯山 陽 / 長尾 たかし】百田尚樹・有本香のニュース生放送 あさ8時! 第134回
岸田首相、LGBT法案めぐり〝異常な強行突破〟を画策 滝本太郎弁護士「性犯罪目的の男が女性専用スペースに入るリスク高まる」
岸田文雄首相(総裁)率いる自民党は、LGBTなど性的少数者への理解増進法案をめぐり、異常な〝強行突破〟を画策しているようだ。議員立法は通常、衆参両院で全会一致による可決が不文律だが、9日に衆院内閣委員会で与野党の3案を審議入りし、同日中に与党案を採決する方針など、今国会中(会期末21日)の成立に突き進んでいるのだ。拙速な法制化に反対している保守派や女性団体、LGBT当事者団体の声を無視するのか。 【写真】LGBT当事者らも「マーク多すぎて迷う」 渋谷区内の公衆トイレの案内板 「わが党議員も、急な審議入り情報に『何が起こったのか…』と戸惑っている。この件は、法制化する根拠や具体的な事例が示されておらず、『立法事実』がない。女性や女児の安全を軽視し、欧米などで多発している犯罪や問題も無視している。法律を強引に成立させれば、保守政党・自民党は終わる。解散・総選挙に突入したら、危機的だ」 自民党の保守系議員は、突然動き出したLGBT法案に危機感をあらわにした。 衆院内閣委員会は7日、理事懇談会を国会内で開き、自民、公明与党案、立憲民主党と共産党、社民党案、日本維新の会と国民民主党案の審議入りについて最終協議する。 7日朝時点で、「9日の一括審議入りと、同日中の与党案の賛成多数による可決」「13日の衆院本会議で可決し、参院に送付する」との方針が伝えられるが、議員立法の慣例を無視している。 そもそも、同法案には問題点が多々ある。 「女性」の性自認を主張する男性に、女子トイレや女湯、女子更衣室などを利用する権利が認められれば、弱者である女性や女児の安全が脅かされる危険がある。ラーム・エマニュエル駐日米国大使の「内政干渉」といえる言動も目立っているうえ、理解増進の具体的施策が「新たな公金チューチュー案件になる」という懸念もある。 さらに、安倍晋三元首相が生前、同法案に関連して「皇室の危機(皇位継承問題にかかわる憂慮)」を語っていたことも指摘された。とても、審議入り当日に、強行採決するような法案ではない。 女性の権利保護を目指す「女性スペースを守る会」の滝本太郎弁護士は「この法律が成立すれば、『女性と自認する』男性による女子トイレなどの利用が公認されたとして扱われるだろう。結果、性犯罪が目的の男が、女性専用のスペースに入るリスクが高まる。国会で、しっかりとした議論もせずに法案を通す意向なら、岸田首相は何を考えているのか」といい、続けた。 「学校での教育に与える影響も心配される。思春期過程の子供の中には『性別に違和を感じる』という例が増えるだろう。英国では、必要のないホルモン治療や性転換手術をしてしまうケースが増えて大問題となっている。日本でも、その第一歩となる。非常に不安で大きな問題だ」