澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

桐朋学園オーケストラ定期演奏会 2019.7

2019年07月06日 22時06分44秒 | 音楽・映画

 桐朋学園オーケストラ定期演奏会に行く。

 演奏曲目は、次のとおり。

1 スメタナ『我が祖国』より 第1曲「高い城」 第2曲「モルダウ」

2 ショーソン「詩曲」op.25 ※

3 ベートーヴェン「交響曲第七番」イ長調 op.92

 指揮 中田 延亮 桐朋学園オーケストラ
 ※ ヴァイオリン 吉江 美桜

 定員1300名のホールは、全席千円(指定席)だが八割がた埋まった。一般大学の同好会的なオーケストラとは全く異なる実力を持つだけに、一度聴いたら、リピーターになることは間違いないだろうと思う。

 今回は二階席の奥ということで、オーケストラ全体の響きを聴くことができた。いわゆる、ホール・トーンに包まれた音だ。普通のアマチュア・オケであれば、弦のアンサンブルに厚みが欠け、他の楽器とのバランスがよくないのだが、このオケの場合は全くそんなことはない。分厚く緻密な弦のアンサンブルと、木管、金管のすべてがバランスよく調和している感じ。

 スメタナ「我が祖国」は、以前、都響による全曲演奏を聴いたことがあるが、その時は「モルダウ」以外は退屈な印象だった。テーマとなっているチェコの「自然と歴史」については、ほとんど知らなかったからだ。その後、一度だけ中央ヨーロッパを旅行して、プラハにも立ち寄った。それで、少しはイメージが膨らんだ。桐朋オケはこの曲の持つ土俗的な雰囲気を十分に引き出していた、などと書きたいところだが、音楽評論家の真似事はできない。とにかく、いい演奏だった、と書いておく。

 ショーソン「詩曲」は私の好きな曲。CDは持っていて、何度も聴いているが、生演奏は初めて(だと思う)。ヴァイオリンの吉江美桜は、この曲のイメージにぴったり。

 ベートーヴェンはこのオケの十八番に違いない。ベートーヴェン特有の建築物を構築していくような音作りを見事に再現していた。




 

 



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