東條英機ら「A級戦犯」七人の遺骨が海に蒔(ま)かれていたことが、米国の公文書で確認されたというニュース。
これに対しては、今朝ラジオで経済評論家・上念司が「A級戦犯という言葉は間違っている。GHQによる占領が解除された後、国会の超党派決議でA級戦犯はなくなったはず」と指摘し、安易にこの言葉を使い続けるマスメディアを批判した。
また、郵便学者・イスラム研究家・内藤陽介は、「遺骨を海に蒔くのは、死後に神格化されるのを防ぐため」で「ヒトラーの遺骨も所在不明にされた」と指摘した。
このニュースに接した東條家の一人は「(ないがしろにされるよりは)海に蒔かれた方がマシ」とコメントしたそうだ。この発言からうかがわれるのは、ある種の無念さ、世間に対する怨念の感情だろう。東條一族は、A級戦犯という汚名を背負いながら、ここまで生きてきた。東條英機は昭和天皇に代わって、一切の戦争責任を引き受けた。だから遺族の皇室に対する感情は、人一倍複雑だろう。三島由紀夫が自衛隊に決起を促し、皇居の方向に正座し、自決したとき、何を思ったのか。またいま、傲慢、優柔不断の秋篠宮が自分の娘の縁談ひとつ解決できない姿を見て、何を思うのか。
「海に蒔かれてマシだった」という言葉は、いろいろなことを想像させられる。
A級戦犯7人の遺骨「太平洋にまいた」米公文書発見
配信
これまで謎だった東条英機元総理ら第2次世界大戦のA級戦犯7人の遺骨の処理について、「太平洋にまいた」などと詳細が記された公文書が見つかりました。
文書は当時、横浜市にあったアメリカ第8軍の少佐が遺骨処理について報告したものです。
1948年12月23日午前0時すぎ、東京・豊島区にあった巣鴨プリズンで東条英機元総理らA級戦犯7人の死刑が執行された後、遺体は横浜市で火葬されました。
その後、7人の遺骨は太平洋上空から海にまかれたということです。
この文書をアメリカ国立公文書館で入手した日本大学の高沢弘明専任講師は、「遺骨を海にまいたことが記載された公文書が見つかったのは初めて」としています。