かつて「ムード音楽」の代名詞であったマントヴァーニの名前を知る人も、年々少なくなっている。
1958年、ステレオ録音によるLPレコード(30cmレコード)が発売されると、オーディオ・マニアと称される人が激増した。マントヴァーニ楽団(Mantovani and his orchestra)のアルバム(LP)は、トレード・マークである「カスケーディング・ストリングス」と彼が所属するデッカ・レコードの優秀な録音技術と相まって、数々のミリオンセラーを記録した。
マントヴァーニの音楽暦は、大編成オーケストラを編成する以前の戦前にまで遡ることができる。第二次世界大戦以前の主要マスメディアは、ラジオであったから、マントヴァーニは、ラジオ番組でダンス音楽やタンゴを演奏していた。そのことがわかる貴重な映像がUPされているので、興味のある方は、次の映像を。
なお、真ん中の映像(1:00前後)には「カスケーディング・ストリングス」の生みの親、ロナルド・ビンジ(Ronald Binge)がアコーディオンを演奏する姿が見られる。これもまた、貴重映像!
Mantovani & His Tipica Orchestra (1934)
Mantovani (1934)
Mantovani (1939)