![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/58/bd08ce8e50f8c8e9ed44a683e55ea995.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/1b/26b594afd80ab607be3247479230b8f6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/b0/d0fca637efd68fdf2f5104cce08f2df9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ef/43b419183b719db8186a34fe3a57260c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/c7/c0e2b46652d82c1b3a828442fa3657b7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/18/092fbd19e7f207c3acad40673b077c18.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/b3/e820a406d47d41749c7fe84f61f3f6c4.jpg)
金美齢女史が主宰する語学学校のスピーチコンテストで台湾人の学生が優勝したという。
以下、【台湾の声】よりの転載。
【留学生スピーチ】なぜ台湾人は台湾語を話していませんか? 作者:TAN Uichi(タン・ウイチー)(2008年の秋に来日)
動画: http://www.youtube.com/watch?v=NrR0Q3Be0QE
みなさん、こんにちは。今日の私のスピーチは、台湾人にこれから国のことを考えてほしいという気持ちと、台湾以外の人に台湾のことを分かってもらいたいという気持ちを込めて話します。
日本語学校でよく聞かれるのは、ある単語を自分の国の言葉でどう言うかです。たとえば、「こんにちは」は、韓国語でどう言いますか。台湾語でどう言いますか。 その場合、台湾の人はたぶん「ニーハウ」と答えます。でも、それは「中国語」です。 台湾の歴史をあまり知らない人にとって、ちょっと理解できないでしょう。韓国人は韓国語で話しているのではないでしょうか。どうして台湾人は台湾語で話していませんか。あるいは話せませんか。
実は僕は、日本に来て、一番うれしいのは、自由に台湾語で話せることです。 ちょっと変でしょう?台湾で台湾語を話してはいけませんか。自分の国で自分の言葉を話したら、どうにかなるのでしょうか。 台湾では、1945年以前、中国語が話せる人はほとんどいませんでした。しかし、その4年後、中国の内戦で負けた中国国民党が台湾に逃げてきました。 中国の統治者からみると、台湾人は日本人の奴隷になってしまいました。そのため、愛国教育、反日教育、中国語教育が入りました。学校で、中国語しか使えません。台湾語を話したら、罰金を払わなければなりませんでした。 また、このような、「犬カード」と言われるものを、首に掛けさられました。「方言を使いません。国語で話します」と書いてありました。
そのせいで、大勢の台湾人はアイデンティティーが変わりました。自分自身が中国人だと考える人が多くなり、台湾語で喋っている人は、なにか、変な人、低いレベルの人、格好悪い、と見られました。 僕は高校時代までその差別について、あまり知りませんでした。しかし、大学時代のある日、クラスメートとバスケットボールをしていた時に、つい台湾語が出ました。
そのとき、「お前、人間の言葉を話せ!」と叱られました。 みなさん聞こえますか。「人間の言葉を話せ!」と叱られました。 前、本で読んだ「台湾人の悲哀」は、これなのかと気がつきました。僕は本当に悔しくて、恨めしかったです。 それから他の人を啓蒙しようと、いろいろな活動をしましたが、やはり、一般の人を無関心にさせるのが最高の統治方法です。「自分のことしか興味がない。自分が将来出世できるかどうかが心配だ。そんな暇はない」という言葉がよく聞こえてきました。 1980年代後半から、中国国民党は革命を避けるために自由化の政策を採り、政党や言論の自由などの禁止をやめました。確かに、人々のアイデンティティーが変わってきました。がしかし、中身はあまりかわっていません。学校の教育は中国を中心にして続いています。 また、台湾語の罰金は、もう必要なくなりました。なぜなら、みんなが中国語の正統性を信じるようになって、台湾語を話さなくなってきたからです。つまり、多くの人々は独裁者が作成した価値観でそのまま生きています。 選挙があっても、民主的のようになっても、台湾語で話す人は、前と同じように差別されました。それでも台湾人の国でしょうか。
最近、『海角七号(ハイチャオチーハウ、かいかくななばん、ハイカクチッホー)』という映画のおかげで、その影響があって、台湾語を学ぶ日本人の若者が増えているといいます。本当です。私も知っています。 台湾人が変わらなければ、いつか台湾語がなくなってしまうかもしれません。将来は日本語のために日本に来るのではなく、台湾語のために来るかもしれません。 残念ながら、外国の日本に来て、台湾人と台湾語で話すようになりました。これから、尊厳をもって、自信をもって、台湾で台湾語を話すようになって欲しいです。少なくとも今の自分がどうしてそうなったのかちゃんと分かってほしいです。
平成21年7月31日JET日本語学校日本語スピーチコンテスト最優秀賞受賞作品
![]() |
海角七号 2枚組特別版(台湾盤) [DVD] 得利 このアイテムの詳細を見る |
![]() | 海角七号 2枚組特別版(台湾盤) [DVD]得利このアイテムの詳細を見る |
酒井充子監督のドキュメンタリー映画「台湾人生」が好評のため、東京での公開が拡大延長されることが決まった。朝1回の上映が、今日から午後2回の上映となる。
また、今日からは神奈川(横浜)でも公開される。このあと、全国で次のように公開されるようだ。
http://www.taiwan-jinsei.com/theater.html
「台湾人の悔しさと懐かしさと…本当に解けない数学なんです」と語られる日本統治時代の記憶。酒井監督は、 台湾の日本語世代を静かに優しく見つめる。
「(私の映画を)NHKの番組とは一緒にされたくない…」と酒井監督は語っている。確かに両者の違いは歴然だ。豊富な資金を使って、「未来を読み解く鍵は歴史の中にある」と大見得を切ったNHKだが、その結果はあまりにお粗末な「アジアの”一等国”」だった。日本語世代にインタビューしたものの、彼らの本意を伝えることはなく、むしろ歪曲して放送した。このため、各方面から批判を浴びると、NHKは「一部の右翼による批判」だとして火消しに躍起になっている。担当ディレクターである濱崎という男は、「学校で(自分の)子供がいじめられている」と台湾の関係者に”泣き”を入れたという。
これに対し、酒井監督は、勤めていた北海道新聞を退社して、背水の陣で「台湾人生」の制作に臨んだ。NHKとは比較にならない劣悪な条件の中で、個人レベルの取材を通して台湾の日本語世代との交流を深めた。そこには、もはや80歳代になった台湾の日本語世代を、いまこそ記録しておかなければならないという純粋な使命感だけがある。
私は、「台湾人生」の中にこそ、「未来を読み解く鍵」があると思っている。
ぜひ、多くの方々に見ていただきたい映画だ。全国各地をカバーして上映するのが無理ならば、DVDとしてリリースしてほしい。日本統治時代を語る貴重な歴史資料として…。
『台湾人生』予告編