都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
ボーダー柄と日本では呼ばれていますが、海外ではborderでは通じないことが多いってご存知でしたか?
英語では俗に、”horizontal stripe”(ホリゾンタル・ストライプ/直訳すると“水平な縞”)と呼ばれていますので海外でのお買い物の際には、ぜひおさえておくと便利でしょう。
Borderは境界の意味でつかわれます。
**bor・der /b rd r/ [名] 1 (一地方・国・州などの)境界線, 国境線;国境地帯;((しばしば~s))領土, 領域
2 (ある平面・地域の)へり, 縁, 境, 境界. ⇒EDGE[類語]
3 ((the ~))((米))米国とメキシコの境界(特にRio Grande川沿いの地域);((the Borders))((英))(大ブリテン島の中で)イングランドとスコットランドの境界地方
4 《米国史》辺境, 未開拓地との境界(地方). 5 (印刷物のページ・絵などの)飾りけい, 飾り図案;(織物・衣服・家具などの)飾り縁, 縁飾り;枠. 6 (庭園の)細長い花壇[植え込み];そこに植えてある植物. on the border of ... プログレッシブ英和中辞典(第4版)の解説 |
また、ボーダー柄と言えば歴史的には忌み嫌われてきたことも意外と知られていない事実です。
西洋では、囚人、死刑執行人、売春婦、道化師など、その当時は社会的に蔑視されていた人達が着用を義務つけられていたことから18世紀後半くらいまで良好ではないイメージが続いていたそうです。
そのイメージが変わるきっかけとなったのは、アメリカの英国からの独立(1776年)とフランス革命(1789年)だと言われています。
アメリカの星条旗や当時は横縞模様であったフランスの三色旗の登場によってボーダー柄は一気に”自由の象徴”として人々に受け入れられていきました。
プロパガンダの一環として、街中にボーダー柄の衣服を着用する人が現れるほどになりました。
プロパガンダ(propaganda) 宣伝。特に、ある政治的意図のもとに主義や思想を強調する宣伝。 デジタル大辞泉の解説 |
フランス三色旗は、フランス革命直後は規定が無かったため、赤・白・青の縦縞三色旗という現在とは反対の配色のものを始め、様々な旗が掲げられ、第一共和政が成立した1792年に制定された旗は現在のオランダ国旗と同じ赤・白・青の横縞三色旗であった。1794年に現在の旗となり、1814年から1830年の王政復古時を除いて使われ続けている。 |
その後、海軍の制服に採用されるなど日の目を見ることになったボーダー柄ですが海軍の中でも階級の低い水兵の制服に限定されていたことから、ボーダーのイメージ転換の過渡期であったと言えそうです。
本格的にファッションディテールとして認識されるのに至るきっかけとなったのは、1889年セントジェームスの創業です。
当時は船乗り、漁師の仕事着提供から始まり、徐々にマリンスポーツウェア提供にも着手していくにあたったボーダー柄を多用して少しずつ洗練されたイメージを作り上げていきました。
1910年、27歳だったココ・シャネルがフランスのリゾート地ビアリッツにてボーダートップスにパンツをあわせた着こなし披露、女性の心を鷲掴みしたことも大きなきっかけとなったと言われています。
そのフランスではボーダーシャツ全般を”la marinière”(ラ マリニエール)と呼びます。“ marinière”は船乗りのことです。
もうお察しだと思いますが、海軍の水兵が着ていたことに由来しています。