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「“くすり”の語源と字源」について考える

2017-11-05 07:07:49 | 語源・由来・起源

歳をとると、何らかの薬を服用していることは多くなります。今日はそんな薬の語源と字源について考えます。

実はいろいろな説がありますが、島根県の出雲大社にある古文書によると「奇(く)すしき力を発揮することから、くすりというようになった」と伝えられています。

 

くす・し【奇し】

形シク

①人知ではかり知れない。不可思議である。霊妙である。人間離れしている。万葉集[18]「ここをしもあやにくすしみ」。源氏物語[帚木]「吉祥天女を思ひかけむとすれば、法気づき―・しからむこそ」

②奇特である。神妙である。枕草子[292]「物忌み―・しう」

広辞苑第六版より引用

 

この「奇すしき」とは、古い言葉で「並みより優れている、突き出た、不思議な、神秘的な」という意味で、そこから「くすり」という言葉が生まれたといわれています。

 

くすり【薬】

(一説に「くすし(奇)」と同源か)

①病気や傷を治療・予防するために服用または塗布・注射するもの。水薬・散薬・丸薬・膏薬・煎薬などの種類がある。万葉集[5]「雲に飛ぶ―はむともまた変若おちめやも」

②広く化学的作用をもつ物質。釉薬うわぐすり・火薬・農薬など。

③心身に滋養・利益を与えるもの。比喩的にも用いる。「毒にも―にもならない」「失敗が彼の―になればよいが」

④ちょっとした賄賂わいろ。鼻薬はなぐすり。「―をかがせる」

⑤ごく少量のたとえ。「―ほども無い」

広辞苑第六版より引用

 

この話し言葉の「くすり」に、大陸から伝わった漢字の「薬(やく)」をあてています。

当時の薬は草木等を使った漢方医学だったため、「草木によって体の調子がよくなる、楽になる」という意味を持つ「薬」(草かんむりに楽)を使ったという説があります。

 

() =艸 +

 手鈴を振って病魔をはらったので癒す意。

 病気を癒す草で、くすりの意。

()    図↓

 

 ヤママユが木の上に二つの繭を作った姿。

 白川説では、柄のある手鈴の形。手鈴で奏でる音楽。

 音楽をたのしむことから、たのしいの意。

 

「薬」という文字を使った言葉で面白いものを2つ紹介したいと思います。

どちらも「くすり」が関係しているので、「薬」の文字が使われています。

 

【薬玉(くすだま)】

お祝いなどで使われる「くすだま」は、中国の漢の時代に邪気を祓うものとして用いられたのが始まりで、

麝香(じゃこう)、沈香(じんこう)、丁子(ちょうじ)などの薬を入れていました。

くす‐だま【薬玉】

5月5日の端午に、不浄を払い邪気を避ける具として簾すだれや柱に掛け、また身に帯びたもの。麝香じゃこう・沈香じんこう・丁子ちょうじなど種々の香料を玉にして錦の袋に入れ、糸で飾り、造花に菖蒲しょうぶや蓬よもぎなどを添えて結びつけ、五色の糸を長く垂れる。中国から伝わり、平安時代に盛んに贈答に用いた。続命縷しょくめいる。長命縷。夏

広辞苑第六版より引用

 

【薬缶(やかん)】

「やかん」は、もともと薬を煎じるために作られたものでした。

江戸時代になり、お茶を飲む習慣が広まると、お湯を沸かす道具として使われるようになりました。

や‐かん【薬缶】‥クワン

(ヤッカンの約。もと薬を煎じるのに用いたのでいう)

銅・アルマイトなどで鉄瓶の形に造った容器。湯沸し。茶瓶。去来抄「うづくまる―の下の寒さかな」(丈艸)

広辞苑第六版より引用

 

薬(くすり)は、逆から読むと「リスク」となります。薬には副作用というリスクもありますので正しく使いましょう。

コメント (8)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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