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「ずいずいずっころばし」って何なのかについて考える―R15―

2009-11-19 12:37:34 | 童歌

ずいずいずっころばし 胡麻味噌ズイZuizui2

茶壺に追われて トッピンシャン

抜けたらドンドコショ

俵のねずみが米来ってチュウ

チュウ チュウ チュウ

おとさんがよんでも

おかさんがよんでも

行っこなーしよ

井戸のまわりで お茶わんかいたのだあれ

鬼決めや、指遊びに使われる。「お茶壺道中」についての唄だと言われているほか、「不純異性交遊」を表す戯歌とも言われている。

-その1

このわらべ歌は、江戸時代の茶壷道中(行列)を歌ったものだそうです。Photo

毎年、新茶の季節になると、将軍が飲むお茶を宇治まで受け取りに行く行列が、東海道を下ってきます。

そして、新茶を積み込んだのち、東海道、中仙道を江戸へ帰っていったのです。

Zuizui この茶壷は、「お茶壷様」と呼ばれ、籠に乗せられました。

その前後左右には、馬50頭とともに役人400人が付くという大層なものだったようです。

茶壷行列が通るとき、東海道の宿場町には、「家からゴミや煙を出してはならない!」などの、細かいお触れ出されていました。

農民や町人は、「下にいぃ、下にぃ」の声が聞こえると、土下座をして行列が通りすぎるのを待ちました。

子どもたちは、家から出るのを禁じられていました。Photo_2

そこで、「お茶壷様が来たら、戸をピシャンとしめ、ごま味噌でもなめてじっとしていよう。

お茶壷様が通りぬけたら、どんどこしょと、戸を開けて外で遊ぼうよ」と歌われたのが、この歌です。

大名たちも、道の途中で「お茶壷様」に出会うと、籠から降りて出迎えなければなりませんでした。

Photo_4 井戸の周りでお茶碗欠いたのだあれは、茶碗を欠いた小僧が井戸に身を投げたという、子供たちへの戒めだそうです。

この制度は、3代将軍家光が作り、その後、江戸時代の終わりまで続いたそうです。Photo_3

ところで、この茶壷は、信楽焼きだったのです。そのため、「信楽焼きの茶壷に入れたお茶は、長い間湿らずに良い香りが失われない」と有名になり、各大名からの注文が殺到したそうです。

また、信楽焼きの茶壷は、一般の家庭でも好んで使われるようになりました。

ごまみそ=ごますり接待のこと

トッピンシャン=家の戸を閉める音

抜けたら=通り抜けたら

ドンドコショ=安心して大騒ぎ

ねずみ=米を食べている役人の例え

―その2

まず ずいずいの「ずい」は、「どんどん~する」という意。

続いてのずっころばしすッ転ばしと言う意味です。

“ごま味噌と言うのは 昔、ごまや味噌はご馳走だった訳でつまり、ご馳走=女性と取るのだそうです。

よって此処までは 女性をすッ転ばしてと言う意味です。Photo_5

Photo_6 “茶壷に追われて これの茶壷男性の性器をさすのだそうです。男性に追われて性交されたということです。

次のとっぴんしゃんは 性交時の擬音です。

“抜けたがどんどこしょは、一回終わってお抜きになっても もっともっとドンドンしようとなります。

Photo_7 “俵の鼠 これはが鼠算と言われる程に繁殖力が強くつまりは精力絶倫を意味します。

そして次の米食ってチュウ飯を食ったらまた性交するというのです。

“チュウチュウチュウは何度でもするという意味です。

“おっ父さんが呼んでもおっ母さんが呼んでも行きっこ無~し~よ こんな良い事している時に誰に呼ばれても行きませんよ!

“井戸の 井戸はおいどの事で、おいどとはお尻です。Photo_8 Photo_9

“まわりでは回してと解釈します。

“お茶碗欠いたこれはお茶に関する業界の隠語で「主茶碗」は正妻を指します。この場合は彼女でしょう。

“お茶碗欠いたお茶碗替えたで妻(彼女)以外の女性に替えたという意味だそうです。「替え茶碗」も隠語でのことだそうです。

という「不純異性交遊」の戯れ歌だとしたら、なんともエロティックな内容です。

したっけ。

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