年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

明治の江戸っ子の悩み

2008年05月18日 | 福神漬
明治の江戸っ子の悩み
東京の人達は明治の文明開化に最も早く接していながら長い江戸幕府時代の生活に慣れていて新しい文明に接することが慣れない人がむしろ多かった。考えてみれば当たり前のことだが明治20年頃までは江戸時代に生まれた江戸っ子と維新後日本各地から上京してきた新しい時代の担当者となっていく人と明確に区分できていた。東京人となった江戸っ子は御一新とも呼んでいた。なじめない政権と文明開化という現実に対応できない人の20年でもあった。
 そんな中で芸人たちは新しい時代に合わせた芸を探すのに苦労していた時代でもあった。特に明治15年頃からの松方デフレ政策によった経済の不況もあってかなり苦労したようである。そんな時代が福神漬創生の背景にあるとは調べている間に気がついた。漬物なんかは文献にもなく後で事実が残るだけで、残れば良い方で一時的なものは消えていってカスだけ言い伝えとして残っていく。
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