再び森本貞子著『秋霖譜』森有礼とその妻を読む。前回読み落とした後書から、明治の自由民権運動静岡事件と明治屋礒野計との関係が小説となっていた。内容より時間が福神漬創製時期と重なる。
著者森本貞子によると平成の今でも『森有礼とその妻を語ることのタブ-があるようだと。取材中にそのことを強く感じた。関係者に取材を断られることも再三であった。』
今は町村合併で千葉県旭市となった『干潟町史』に花香恭次郎の事跡が記載されている。
自由民権運動福島事件の6人の被告人の一人である。彼が投獄されていたとき過激になった同志がテロ行為を行った。花香は国事犯として裁判を闘って名を上げたが、後の過激な自由民権運動が強盗犯のような刑罰で裁判した。
今のテロ共謀罪が明治の自由民権運動のテロ行為を裁くとどうなるのだろうか。