フェ-トン号事件の背景にはヨ-ロッパのナポレオン戦争の余波だった。この頃の長崎のオランダ側は権益の削減を恐れ、捏造もしくは改変して世界情勢を幕府に報告していたようでオランダ船が入港しなくとも江戸幕府は不自然と思っていなかった。そのため季節外のフェ-トン号の入港で警備不備が露見した。さらにイギリス船であったため、英語を学ぶ必要性が発生した。
さてナポレオンはヨーロッパの戦争で軍隊の食糧確保の必要性から運びやすく保存の出来る食品を懸賞金をかけて募集した。この懸賞金を受け取った発明が缶詰の初期の形となった。最初はガラス容器でイギリスで鉄製の缶になり、アメリカで大量生産できるようになった。このため明治期に日本に缶詰が普及したのがお雇いアメリカ人からという理由だろう。