年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

驥尾団子(きびだんご)

2019年07月19日 | 宅老のグチ

久しぶりに町田の自由民権資料館へ行った。ここには多くの自由民権運動の史料がある。ついでに明治の政治資料も多くある。前に訪問した時は無かった団団珍聞も入ったようだ。

 目的は福島事件の宮城県出身の佐藤清が福島事件に関する役割を知りたかった。東京での高等法院(今の最高裁判所)で審議された政府転覆の構想が佐藤清氏から始まったようだ。一時佐藤によって起案され書面となったがすぐに廃棄したものを潜入していた密偵によって証拠とされ、花香恭次郎が拷問され自供したようだ。

 この妄想なような盟約書をめぐって裁判となったが、東京での審理で徹夜の傍聴人が現れ、地方の権力闘争の新聞報道が過熱化した。判決後福島では民権運動が下火となったが逆に自由民権運動左派は過激となってテロ行為を行う方向となった。政府は対策として福島事件以後、政治犯罪から資金稼ぎの強盗等の犯罪で起訴するようになった。

驥尾団子や団団珍聞にいた鶯亭金升が花香恭次郎のことをあっさり記述しているのは当時の東京と福島の景気の差であっただろう。

 今選挙が行われているが国会開設や明治の選挙でどれだけの明治の人たちが死んだか今の人たちは知らない。

コメント
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