日本政府が今必死に国産食品の輸出を増やそうとしている。過去40年以上、漬物の輸出に参加したが量の少ない食品は扱いが難しい。最初は日本人の移住者向けの輸出から始まり、拡大してゆくと現地の製造となる。つまり現地の需要が少なければ輸出が増える。需要が増えれば輸送費、輸送にかかる日数の対応で現地製造となる。これは日本に滞在している外国人向けの食品の拡大と同じである。つまり普遍化しない食品は需要と輸送日数と為替の問題となる。
従って安価な食品の輸出はブランド力がないと現地製造に代わってしまう。いま海外で寿司が普通に食べることができるが甘酢生姜〈ガリ)は寿司ブ-ムがアメリカで始まるまで日本からコンテナで出していた。今はアメリカでガリは製造されているし、安価なガリは中国から直接アメリカに輸出されている。中国は農産物で有数の生産国である。ただ農家の所得が少なく、昔の日本と同様に都市に出稼ぎに行かないと生計が成り立たない。農産物の輸出ということで貴重な税金が消えてゆく。国内の農産物のブランド化で日本で食事をする方法に行かないと為替て消えることもある。日本の缶詰は円高で打撃を受けた。世界では缶詰は安い保存食である。