今年の五月連休前にあわただしく命が消えた妹。もう6ケ月となる。来月には納骨となって先に亡くなった夫の墓へ入る。故人の遺志も聞いていたので、コロナとは言え質素に式は行われた。僧侶もなく戒名もない。
ポチポチ遺品を整理するのだが、価値観と時代が変化しているので、ほぼ捨てるしかない。どこで個人情報が洩れているのか、遺品整理の業者の電話が頻繁にやってくる。酒飲みの広告業界準大手にいた妹夫婦は結構良いと思われる酒器があるが、自分は頻繁に酒を飲まないので、酒器の価値は判らないのでそのまま放置。藤田東湖の書らしきものがあるが、素人鑑定でも印刷の様に思え出してもごみ扱いになりそうだ。さらに床の間もないので倉庫の場所ふさぎとなる。
めっきり寒くなって妹と同じサイズなので、地味な服を今着ている。男物と区別がつかない。ノートパソコンが入っているカバンからポ-タブルDVDが出てきた。中にDVDが入っていて、応援していたビジュアル系バンドAUBEだった。曲名は(優しい嘘)で何か捨てられない。選択的には一時残留予選を通過させる。
遺品整理は何か文学賞の予選と似ていて、多数の遺品から残すものを選択する。時間が経てば記憶から消えるがまだ消すには早い。
どこかへ処分となるが適当な譲り先がなく、あっても詐欺師のような団体が目立つ。特養に入った母の在庫食料も医薬品扱いで、寄付も出来ないという。
コロナ下の衆議院選挙で冷静に日本行く先を見ていると、政府の目指すところは、勢いのある中国に密かに二股政策で追従する政策をとっている気がする。アメリカとは200年の付き合いで、中国との付き合いは2000年を超え、さらに文字まで借用していて、また中国国内に通用する用語も、幕末明治期の日本漢語から中国に転用されているという。中華人民共和国という名称も中華を除けば日本人が西洋の言葉を翻訳した漢語で、中国国歌も日本留学中の中国人という。いきなり西洋から中国漢語に変換したのでなく、日本漢語から再変換した様だ。
日本の植物学の歴史を調べると、徳川の初めまで中国から本草学を輸入し、貝原益軒が中国の本草と一致しないと気が付き、大和本草を著した。そろそろ日本留学生がアメリカでなく、台湾か中国本土へ行くという関心が増えるかもしれないが、何せ中国の法基準が不明で、弁護士支援も制約がありそうでさらに人質政策もあって時間がかかりそうだ。遣唐使から追従使になるのだろうか。
いつ病が再発するか判らないので近い未来は悩まない。日本政府は国民から財産を巻き上げ、高級役人の天下り先の事業に税金を振舞う。落ち目の日本は忖度のないアメリカにまた負ける。これでは特攻死した叔父も捨て石どころか路端の石となり、知覧で踏み石となり、観光資源となっている。故人へなんと言ってよいのだろうか。左翼思想の日本人は再軍備が戦前と同じようにあると思っているのだろうか。DX戦争は戦地に行かなくとも戦闘が出来る時代となった。
パスポ-トランキングで1位となって喜んでいる日本は不法移民にならず、日本へ戻るからであって自慢できない。みんな冒険をしない。海外事情を知らなかった日本陸軍の幹部候補生を思い出す。