埼玉県春日部市の郷土資料館へ再び訪問した。用件はコロナ明けの都立中央図書館で春日部市の庄和地区の戦後史を読んでいて、埼玉県の編纂の書籍と見比べつつ読んでいたが文献の中で出て来る埼玉県立庄和高校の地暦部の書籍の引用が目立ち、春日部市の編纂部分で一部の利用にと留まっていた。家に帰って春日部市の図書館検索をかけると、蔵書はしていないようで。念のためググ-ルで検索するとヒットし、古書店にあるようだ。この本の内容が判らず、都営浅草線押上駅で東武スカイツリーラインという名の電車で春日部駅に行った。
前回対応してくれた人が外出中で念のため探していた地暦部の本を所蔵している尋ねるとあるという。そのため広い場所で半分強を読んでしまった。
春日部市の編纂分の所で昭和23年2月18日に埼玉軍政部から米軍司令官ライアン中佐が南桜井小学校に南桜井村の男子が各戸一名ずつ出席させ、演説した。
その内容はカスリ-ン台風の被害を理由として農産物の供出割り当て分の未達成に対して、米国の余剰食糧があると言って供出できない理由はない。他の埼玉県の村は達成率が高い。場合によっては隠匿食料の家探しをすると言っていた。
叔父の川辺村中野村の農産物供出の達成率は南桜井村より極端に低く、何故か南桜井村で演説したか謎だった。
春日部郷土資料館で庄和高校の地暦部の本で理由が分かった。18日より東武線が値上がりする。押上と春日部駅との運賃が17日までは片道471円(IC)が18日から481円となる。古書店で地暦部の本を購入。片道電車賃の3倍の価格だったが何度も春日部市に通う必要性が消えた。
単なる日本の埼玉の一農村が世界情勢に巻き込まれていたことを地暦部の本で知った。
この件を前回対応していた人に聞くと、庄和図書館に無いんですかと驚かれた。賀川豊彦、三木清等の著名人がこの村に戦中戦後に関係していたことを知る。