年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

高校生部活の古書が届く 国会図書館と埼玉県立図書館に蔵書があって、地元の図書館に無い 

2023年03月20日 | 陸軍特別操縦見習士官1期
春日部市庄和町にある埼玉県立庄和高校の地暦部が平成元年に出版した古書が届いた。この本は庄和高等学校の隣接地にある春日部市立庄和図書館や他の春日部市の図書館には蔵書が無い。そこで先日春日部市歴史資料館を訪問した所蔵書としてあって、少し読ませてもらった。事前にネット検索で古書店には在庫があるのでコピ-する必要はなく、古書店から購入決断した。図書館の横断検索すると埼玉県では県立図書館のほか何か所の図書館で蔵書している。(県立熊谷図書館3冊、越谷市・杉戸市・川越市)そして驚くことに国会図書館にも蔵書がある。そんな本が春日部市の地元というところ図書館に無いということが普通なら不思議と思うがなぜか蔵書したくなかった事情があったと思われる。
 このあたりのことは特攻で亡くなった叔父の遺書等の処分に関係があると思うようになってきた。
 鹿児島県南九州市にある知覧特攻平和会館の遺品館には特攻で亡くなった兵士の遺品があるところに叔父の遺品は何もない。どうやら同期の人のは殆どあるようでなぜ叔父だけが何もないのが長い間不思議だった。この件の解明が徐々に進んで、戦後の特攻に関する考えだ英霊扱いから無駄死に犬死にと変化してとても耐えられないから処分したと思っていたが庄和高等学校地暦部の部活で聞き取り調査した本を読むととんでもない地域独自の事実が分かり、これでは遺族が地域の仲間のために処分した可能性も見えてきた。それは地域全体で戦中と戦後の混乱期の様子が記憶喪失となっている。いずれきむらけんさんの本が出回れば川辺小学校の学童疎開の人たちから気兼ねの無い情報提供があるかもしれない。
 高校生の部活の聞き取り調査の本が春日部市史の文献となっていて、このような事例が他の市町村の戦後史本にあるのだろうか。
 この部活の本と春日部市の正史という本と見比べてみたい。どこが部活の本から除かれたのだろうか。叔父の経歴調査で不都合なことが隠してあってもどこかで記録と記憶が残っていて徐々に解明しつつある。

 まだ確定していないが叔父は陸軍特別操縦1期生の受験を埼玉師範学校の軍事教官に受験を強要されたと思う。従って合格する意思がないので家族には受験することを伝えなかったと思われる。しかし昭和18年9月に合格発表があって、毎日新聞埼玉版には埼玉師範学校から陸軍10名海軍22名が合格している。しかし予定通り叔父の名前は新聞の所には無かった。だが陸軍と海軍に両方合格した人が1名いて、当時の人気から多分海軍航空隊に行ったと思われる。すると陸軍の方が1名欠員が出るので師範学校の軍事教官が画策し、叔父を繰り上げ合格させたと思われる。その理由は現在でも埼玉大学教育学部に保管されていた叔父の成績表を見せてもらった時すぐに解かった。
 視力が1.5もあった。当時の朝日新聞の飛行士官の不合格となるのが視力であった。埼玉県文書館に昭和25年の埼玉師範学校の同窓会名簿で陸軍航空士官に合格した10名の内、海軍へ1名、一名死去理由不明だった。全体として昭和18年9月の繰り上げ卒業者140名の内2割程度が昭和25年にまで生死不明だった。今の生命表からだとほとんどこの年代は生きている。

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